社会価値



エプソンは、社会価値に関する社会支援活動として、地域貢献、医療・福祉、教育・文化の分野に取り組んでいます。

地域貢献

時計組立教室の開催(日本)

当社の歴史は、大和工業という時計工場から始まりました。長年培ってきた時計製造の技術と、それを扱う匠を有しています。
地域の小・中学生を対象にした時計の組立教室の開催を通して、ものづくりの楽しさや面白さを体験していただいています。受講した子どもたちは、「腕時計にあんなに小さくて細かい部品が入っているなんて知りませんでした。小さい穴に部品を入れるのは難しかったけれど、やさしく教えてくれたり、手伝ってくれたりして、とてもうれしかったです」と達成感を味わうとともに、地域産業への理解を深めていました。

各地域のスポーツ大会への協賛(日本)

当社は、地域社会の活性化に貢献するため、各事業所が所在する地域で開催されるスポーツ大会に協賛しています。主な協賛大会として、スワコエイトピークス ミドルトライアスロン大会、諏訪湖マラソン大会、安曇野ハーフマラソン大会があります。
スワコエイトピークス ミドルトライアスロン大会は、第1回大会が開催された2022年から協賛しています。本大会は、諏訪湖周辺エリアから八ヶ岳山麓エリアにかけての約90kmを舞台とする、過酷かつ魅力あふれるトライアスロン大会です。2026年度大会には約860名のアスリートが参加し、地域全体が大いに盛り上がりました。

2026年度大会


各地域の花火大会への協賛(日本)

当社は、地域とのつながりを大切にし、各事業所が所在する諏訪地域、塩尻市、安曇野市、箕輪町、別府市などで開催される花火大会に協賛しています。
そのうち、本社事業所を置く長野県諏訪市で開催される諏訪湖祭湖上花火大会には第1回大会(1956年)から協賛しています。湖上ならではの水上大スターマインや、周囲の山々に響き渡る迫力ある花火の音など、圧倒的なスケールで花火の醍醐味を味わうことができます。この全国屈指の花火大会は、諏訪地域を代表する夏の風物詩のひとつです。

医療・福祉

障がいをもつ子どもたちとの交流(シンガポール)

Epson Singapore Pte. Ltd.(ESP)社員のボランティアが、レインボーセンター(療育施設)のスタッフと協力し、障がいをもつ子どもたちの公園への遠足をサポートしました。私たちにとって、子どもたちとコミュニケーションをとり、親しくなるさまざまな方法について学ぶことができた、刺激的な一日でした。
私たちは誰もが安心して自分らしくいられる環境を作り出し、ともに成長していくことを目指しています。

プロジェクションによる映像表現を活かした「ゆめ水族園」の実施(日本)

当社は2015年から、全国の病院や特別支援学校などに、プロジェクションによる映像表現を活かした映像空間「ゆめ水族園」をお届けしています。「ゆめ水族園」はファンタスプロジェクション(Fantas Projection)をベースに、映像、音楽、揺れるスクリーンを組み合わせ、やわらかな空間を作り、視覚、触覚、聴覚などを通じて豊かな感覚刺激体験をお届けする活動です。2025年度は全国14施設で実施し、計4,132人に体験していただきました。運営には社内公募に応じた社員が参加し、会社は社員が業務として取り組むことを支援しています。
コロナ禍をきっかけに、機材(Fantas Car: 移動型映像投映車)の貸出を実施しています。貸出期間中、各施設が独自に工夫しながら有効にご活用いただき、2025年度は全国36施設で、計6,829人に体験していただくことができました。
施設の皆さんやご家族からは、「投映する映像に手を伸ばしたり笑顔を見せてくれたりした」「病院から出ることが難しい子たちが、病院内で非日常的な体験ができ、素敵な思い出になった」など、多くの感想をいただきました。
当社は今後も様々なかたちで、全国に「ゆめ水族園」をお届けしていきます。


献血活動への協力(世界各地) 

エプソンでは、社員を対象にした献血活動を毎年実施しています。

日本

インドネシア

米国

中国

教育・文化

地域と連携した教育環境改善への支援(フィリピン)

Epson Precision Philippines, Inc.(EPPI)は、現地の教育環境改善と地域社会の発展への貢献を目的として、国際NGOプラン・インターナショナルを通じて、フィリピン・サマール州に幼児教育施設を建設しました。サマール州は、教育や生活インフラの整備が十分ではない地域の一つであり、子どもたちが安心して学び成長できる環境づくりが求められています。
幼児教育施設の建設に加え、学習教材や衛生用品の提供を行うとともに、保護者を対象とした健康・栄養・衛生に関する意識啓発活動や、教育関係者・行政関係者への研修を通じて、地域全体の教育環境の向上を支援しました。また、地域住民と行政が主体となって施設を継続的に運営・維持できる体制づくりにも取り組んでいます。
今後も、次世代を担う子どもたちの健やかな成長を支えるとともに、地域社会の自立的かつ持続的な発展に貢献していきます。

子どもたちへの教育支援(インド)

Epson India Pvt. Ltd.(EPIL)は、未来を担う子どもたちへの教育が重要であると考え、経済的に困難な子どもたちに焦点を当てた支援活動を行っています。過去数年にわたり、EPILが所在するインド南西部のカルナータカ州、南部のタミル・ナドゥ州、北部のウッタル・プラデーシュ州、西部のマハーラーシュトラ州の子どもたちが通う公立学校へ書籍やノート、リュックサックなどを配布する活動をしており、その配布先の学校数は年々増えています。2026年度は485校、46,500名に配布しました。子どもたちからは、「学校で使う本やノートをもらい、勉強の役に立っています」と喜びの声を頂いています。

文化服装学院とともにデジタル捺染で描く、持続可能なファッションの未来(日本)

当社は、環境負荷を配慮したデジタル捺染(なっせん)技術を活用し、持続可能なファッションの普及に貢献するため、2022年度より文化服装学院(東京都)と正式に連携したCreative Support Projectを展開しています。この取り組みでは、未来のデザイナーたちが最新技術を学び、オリジナルデザインの作品制作に取り組む実践の場を提供しています。
アパレル業界では、テキスタイルの製造から流通に至る過程で廃棄物が多く発生するほか、排水や水資源の使用に伴う環境負荷が課題となっています。
こうした課題に対して、デジタル捺染技術は次のような特徴があります:

  • 必要な分だけ、必要なときにオンデマンドでプリント可能なため、廃棄物が少ない
  • 版の作成が不要で水を使った洗浄工程もないため、プリント工程での水使用量を大幅に削減

学生の皆さんには、長野県諏訪郡富士見町にある当社の施設「ソリューションセンター富士見」を訪問していただき、最新技術に触れながら、環境に配慮した工程を学び、オリジナルデザインの布プリントを体験。卒業制作に向けたこだわりを追求した作品づくりに活用しています。
「イメージした色が再現できなかった」、「何度もプリントし直して生地を無駄にしてしまった」など、学生の悩みに対して、技術者が丁寧に寄り添いながらデジタル捺染の強みを活かし、制作を支援しています。

エプソンはこれからも、未来のデザイナーの夢を応援し、持続可能なファッションの実現に向けて取り組んでいきます。
活動の様子はこちらからご覧いただけます:

公益財団法人 エプソン国際奨学財団 (日本)

公益財団法人エプソン国際奨学財団は、世界各国・地域から日本の大学院へ、また日本から海外の大学へ留学する優秀な学生に対して奨学金助成を行っています。この奨学金支援は高い志を持って留学する学生たちに学びに集中する時間を与え、学ぶ意欲を後押しすることを目的としています。このことにより、より多くの、異文化環境においても相互理解を積極的に推進し、国際社会の安定と発展に貢献できる有為な人材の育成を目指しています。
同財団は1997年に設立され、これまでに338名の留学生(現奨学生含む)を支援してきました。同窓生は世界各地・各界で活躍しています。奨学生や同窓生の相互交流のため、採用式、セイコーエプソン会社見学会、同窓会入会式、同窓会などの行事も行われています。
また同財団ではこの他に、工学系の若手研究者への研究費助成、国際学術会議への参加費助成などの支援事業も行っています。

2025年度エプソン会社見学会
(於:広丘事業所)
2025年同窓会
(東京都防災施設「そなエリア東京」を見学)


エプソン情報科学専門学校 (日本)

当社は、地域社会に信頼され広く社会に貢献できる技術者を育成することを目的として、1989年にエプソン情報科学専門学校を開校しました。今日までに、3,000名を超える技術者が世の中に送り出されています。その中には当社で活躍していただいている方もいます。
講師陣の多くは、当社を含め企業の最前線で活躍してきた技術者・開発者で構成されています。カリキュラムは、実務に活かせる確かな技術を身につけられるよう組み込まれています。学科は、情報システム科・情報電子機械科・情報ビジネス科の3学科で構成されており、全ての学科において、文部科学省「職業実践専門課程」の認定校となっています。


「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」を支援(日本)

当社は、1992年の立ち上げから「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」を継続支援しています。
このフェスティバルは、世界中から一流の音楽家が集まり、質の高い演奏を披露します。オーケストラコンサート、室内楽、オペラなど、さまざまなジャンルの音楽を提供しています。
子ども向けのプログラムも充実しており、長野県内の小学6年生、中学1年生、聾学校、盲学校、養護学校を対象に「子どものための音楽会」や「子どものためのオペラ」等が企画され、毎年約13,000名を招待しています。この教育プログラムは、子どもたちが生のオーケストラを聴く貴重な機会となり、音楽に興味を持つきっかけとなっています。実際に、参加した子どもたちの中には、プロの演奏家や音楽関連の仕事に就いた方もいます。

©大窪道治