サステナビリティ経営の実践
エプソンは、商品・サービスの提供を通じ、さまざまな社会課題の解決に貢献してきました。今後も、経営理念に基づき長期的な視点からお客様やパートナーの皆様と「持続可能でこころ豊かな社会」を実現するため、社会的責任の履行と社会共通価値の創出に取り組みます。
現在、エプソンは社会課題を起点にエプソンが取り組むべき4つの重要課題「マテリアリティ」を定め、それらを実現するための12の取り組み「サステナビリティ重要テーマ」を設定しました。これらの活動を通じ、エプソンは国連が定めた2030年までを達成期限とする「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献していきます。
考え方
経営理念・企業行動原則とサステナビリティ活動
エプソンは、経営理念を実現する行動原則を明確にして、グループ全体で共有するために、2005年に企業行動原則を制定しました。2021年には最新の社会の要請を反映して企業行動原則を改定しました。
経営理念の根底に流れる「信頼経営」の思想に基づき、企業行動原則にのっとってサステナビリティ活動を推進することで、社会課題の解決への貢献と企業の持続的成長を目指します。
エプソンが尊重するサステナビリティに関連する規範
エプソンが企業行動原則を制改定する上で、社会から求められている役割やその水準を確認するために、以下の規範を参照しています。エプソンは、事業活動を行うそれぞれの国・地域において法令を遵守することはもとより、これらの国際的な社会規範を尊重し、基本的な考え方を理解した上で行動するよう、企業行動原則に織り込んでいます。
- 国連グローバル・コンパクト10原則
- 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)
- OECD多国籍企業行動指針
- 経団連企業行動憲章
- ILO中核的労働基準
- RBA行動規範
- ISO 26000
推進体制
エプソンでは、社長直轄の組織としてサステナビリティ推進室を設置し、その責任者に取締役執行役員が任命され、グループ全体のサステナビリティ活動に関する責任と権限を担っています。
また、社長の諮問機関として、執行役員などの経営層により構成される「CSR推進会議」について、その役割を見直して「サステナビリティ戦略会議」に変更し、サステナビリティ活動に関するグループ全体の方向性を決定します。サステナビリティ戦略会議では、社会動向レビューに基づきグループ全体に係るサステナビリティに関する中長期戦略を策定し、活動の実践状況のレビューや重要課題への取り組みなどについて審議します。
さらに、サステナビリティ戦略会議の下部組織として、「サステナビリティ推進会議」を設置し、サステナビリティ活動に関する専門事項について協議・検討を行っています。この推進会議は、関係主管部門長により構成され、サステナビリティ戦略会議へ上申および答申します。この二つの会議体の事務局は、サステナビリティ推進室が務めています。
サステナビリティ活動に関わる業務執行については、サステナビリティ責任者の下、サステナビリティ推進室とサステナビリティ推進会議が担っています。

実施事項
サステナビリティ戦略会議での主な議題
年度(開催回数) | 主な議題 |
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22年度(6回) |
・サステナビリティ重要テーマの指標(KPI)と目標審議 ・気候変動財務影響(TCFD)レビュー ・サステナビリティコミュニケーション活動年次レビュー ・CSV活動の実践状況レビュー ・非財務情報マネジメントサイクル審議 等 |