企業行動原則
エプソンは、「経営理念」、「EXCEED YOUR VISION」、そしてその根底にある創業より大切にしてきた「誠実努力」・「創造と挑戦」の精神に基づき、以下の行動原則にのっとった自主的な行動、継続的な改善により、社会的責任を果たしていきます。
この原則の主語は、全て私たち(=エプソン)です。これは、この原則を企業の意志として進めることを示すとともに、エプソン全ての役員・社員一人ひとりが守り、行動すべき内容でもあることを示しています。
企業行動原則とエプソングローバル社員行動規範
企業行動原則は、経営理念に基づく、役員・社員が共有するべき価値観、考え方および行動の拠り所を示しています。これを読み解いたものとして、「エプソングローバル社員行動規範」を制定しています。
「エプソングローバル社員行動規範」は、役員・社員一人ひとりが、お客様のため、社会のためを第一に考え、企業行動原則に則っているかを常に意識して行動できるようにするためのものです。
エプソングローバル社員行動規範(PDF,1.8MB) - 2019年4月制定・2022年11月改定
企業行動原則
2005年 9月制定
2022年10月改定
1. お客様満足の追求
私たちは、常にお客様に寄り添い、世界中のお客様に商品とサービスを通じた、安全・安心、喜び、豊かさをお届けし、エプソンファンを増やし続けます。
- (1)ユニバーサルデザインに配慮し、さまざまなお客様にとって使いやすく、確かな品質の商品とサービスを実現する。
- (2)失敗から学ぶ社風の醸成と業務プロセスの構築により、問題の再発防止と未然防止を図り、価値創造につなげる。
- (3)お客様視点の研究開発とものづくり力の強化により、革新的で社会的に有用かつお客様価値の高い商品やサービスを提供し続ける。
- (4)常にお客様に寄り添い、誠実、丁寧、的確に素早く対応し、お客様の困りごとの解消に最善を尽くす。
- (5)法令遵守と製品安全最優先の認識のもと、全ての業務の品質を向上させ、お客様からの強い信頼を得る。
エプソングローバル社員行動規範 - 1. お客様満足の追求
2. 自然環境の尊重
私たちは、企業活動と地球環境との調和を目指し、高い目標の環境保全に積極的に取り組みます。
- (1)自然環境の持続可能性を最優先課題の一つと捉え、次の世代を考えた企業活動を行う。
- (2)商品やサービスの製造から輸送・使用・廃棄にわたるライフサイクル全体において、環境負荷低減を追求する。
- (3)社会の一員として、自然環境の保全・修復活動に参加・貢献する。
- (4)環境問題に関して、一人ひとりの社員に必要な啓発活動や教育を行う。
エプソングローバル社員行動規範 - 2. 自然環境の尊重
3. 人材開発と組織力の向上
私たちは、多様な人々の価値を最大限活かし、個人と組織の間の相乗効果により、組織力を高め、チームワークでやり遂げます。
- (1)経営理念を浸透させ、実践する。
- (2)多様な人材の採用と適切な配置により、最適フォーメーションをつくり続ける。
- (3)個性を大切にし、会社と社員の信頼関係を構築する。
- (4)一人ひとりが能力を最大限発揮できるよう制度を整え、人材の育成を行う。
- (5)活動の目的、目標、目標達成の証を示し、それを共有し、会社と個人の活動の方向性を合わせる。
- (6)一人ひとりが活動の目的と自分の役割を理解し、チームとして行動する。
- (7)目標達成に向けて、周囲を巻き込み、お互いの信頼関係を大切にしながら、納得するまで話し合い、考え抜く文化を大切にする。
- (8)自律した社員が自信と誇りをもって働き、総合力を発揮できる組織風土をつくる。
エプソングローバル社員行動規範 - 3. 人材開発と組織力の向上
4. 人権の尊重、安全・健康・公正な労働環境づくり
私たちは、基本的人権を尊重し、差別のない、明るく、安全・健康で公正な労働環境をつくります。
- (1)あらゆる企業活動において、人権侵害には加担せず、人権尊重を徹底する。
- (2)児童労働や強制労働は絶対に行わない。
- (3)あらゆるハラスメント、暴力など、人格を無視し、信頼を損なう行動は積極的に是正する。
- (4)性別、国籍、宗教、人種、障がいなどによる差別を徹底的に排除する。
- (5)ワークライフバランス(仕事と家庭・私生活のバランス)のとれる働きかたを実現する。
- (6)一人ひとりが安心して働ける職場の安全衛生環境を確保し、維持向上させる。
- (7)社員の心と体の健康保持・増進のため、自律的健康管理を支援する。
- (8)一人ひとりの権利と機会均等を重んじ、誰もが適正に評価され、楽しく、明るく働ける風土と職場環境を整える。
エプソングローバル社員行動規範 - 4. 人権の尊重、安全・健康・公正な労働環境づくり
5. 実効あるガバナンスとコンプライアンス
私たちは、実効ある企業統治と内部統制の下で、法規制などのルールを守り、高い倫理観をもって、全ての活動にあたります。
- (1)実効ある企業統治と内部統制の仕組みを整え、透明・公正かつ迅速・果断な経営を実践する。
- (2)世界各国・地域の法令、社内規程、企業倫理を守るための体制を確立し遵守するとともに、社会からの要請に応える。
- (3)法令・社内規程・企業倫理に違反する疑いを匿名でも通報できる窓口を設けるとともに、正当な目的で報告した通報者に対して不利益な取り扱いを行わない。
- (4)贈収賄、カルテル、インサイダー、利益相反などの不正取引を排除し、公正・透明・自由な競争ならびに適正な取引を実践する。
- (5)政治、行政との健全かつ正常な関係を保つ。
- (6)市民社会の秩序・安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは一切関わらない、加担しない。
- (7)商品に使用される鉱物の調査体制を整え、人権侵害・紛争・環境破壊などとの関わりを持つ鉱物の使用回避に向けた責任ある鉱物調達に取り組む。
- (8)リスクマネジメントの実践により、リスクの顕在化を未然に防ぐとともに、万が一顕在化した場合の影響を極小化する。
エプソングローバル社員行動規範 - 5. 実効あるガバナンスとコンプライアンス
6. 人・資産の安全と情報セキュリティーの確保
私たちは、人と企業資産の安全を守り、全ての情報管理において厳重な注意を払って行動します。
- (1)全ての社員および来社されている外部の人々の安全が確保できる体制を整える。
- (2)全ての資産(財務資産、有形資産、知的資産、ブランド資産、情報資産など)を適切に管理するとともに、他者が有する資産も尊重する。
- (3)個人のプライバシーに関わる情報をはじめとする機密情報を厳重に管理し、いかなる情報漏えいも防止する。
- (4)全ての資産は、正当な業務目的のみに使用し、不正流用をしない、させない。
エプソングローバル社員行動規範 - 6. 人・資産の安全と情報セキュリティーの確保
7. ビジネスパートナーとの共存共栄
私たちは、サプライヤー、販売チャンネル、協業先など全てのビジネスパートナーに、高い水準の倫理行動を求めると同時に、パートナーの自主自立を尊重しつつ共存共栄を目指します。
- (1)ビジネスパートナーとの関係において贈収賄・癒着を厳しく禁止し、ビジネスパートナー自身に対しても法令や社会倫理に反した取引慣行の排除を強く求める。
- (2)ビジネスパートナーに対して、人権、労働環境、環境、遵法、倫理、品質、情報セキュリティーに関して、エプソンと同じ基本姿勢を求め、必要に応じて取り組みの改善をサポートする。
- (3)ビジネスパートナーと透明性の高い関係を築き、ともにサプライチェーン全体の競争力を高めることで、相互信頼と共存共栄を図る。
ビジネスパートナー向け贈収賄・腐敗行為防止・競争法(独占禁止法)遵守ガイドライン
エプソングローバル社員行動規範 - 7. ビジネスパートナーとの共存共栄
8. コミュニティーとの発展
私たちは、活動する全ての地域社会および世界の国々に対して、積極的に貢献し、ともに発展できる関係をつくります。
- (1)企業活動を行う世界各国・地域において、それぞれの文化や習慣を尊重する。
- (2)コミュニティー(地域社会と世界の国々)との開かれた対話を続け、積極的に社会貢献活動を実施する。
- (3)社員が社会の一員として自主的、積極的にさまざまな社会貢献活動に参加する風土を醸成し、それを支援する制度を整える。
エプソングローバル社員行動規範 - 8. コミュニティーとの発展
9. ステークホルダーとの誠実な対話
私たちは、正直かつ積極的にステークホルダーに情報を伝えるだけでなく、ステークホルダーの意見に謙虚に耳を傾けます。
- (1)世界各地の文化や習慣を尊重し、良識あるモラルの高いコミュニケーションに努める。
- (2)負の情報も含めた情報公開を積極的に行い、常に正直・正確な情報伝達を行う。
- (3)適切な手段を使い、ステークホルダーにとって役立つコミュニケーションを実現する。
- (4)ステークホルダーとの対話の場や機会を設ける。
- (5)ステークホルダーの意見を経営における重要な情報源として活用する。
エプソングローバル社員行動規範 - 9. ステークホルダーとの誠実な対話
結び 誠実努力・創造と挑戦の精神
私たちは、この原則の実践にあたり、世界の視点から社会・市場の状況を俯瞰し、お客様や社会の期待に誠実に向き合い、強みを伸ばし、弱みを克服するための努力を怠らず、新しい価値の創造に挑戦し続けます。
エプソングローバル社員行動規範 - 結び 誠実努力・創造と挑戦の精神