CSuOメッセージ
社会課題解決と企業成長を両立させ、持続可能な社会の実現に貢献します
気候変動、地政学的なリスクなど人類の持続可能性に大きな影響を及ぼす事態が世界中で発生している中、これらの社会が抱える人権や環境などのさまざまな課題の解決に向け企業が果たすべき役割はますます期待されていると認識しています。
エプソンは、これらの社会課題解決に向け取り組むべき重要なテーマとして「循環型経済の牽引」「産業構造の革新」「生活の質向上」「社会的責任の遂行」を4つのマテリアリティとして特定し、どのように社会課題を解決し、価値提供を行うかを、エプソンの価値創造ストーリーに沿って活動しています。
エプソンの企業経営の根幹を成すこの4つのマテリアリティは、社会課題をベースに特定されており、エプソンの行う企業活動は、社会課題解決活動そのものと考えています。つまりエプソンの企業成長は、持続可能な社会の実現を通じて図られることから、社会課題への対応が求められる現在の社会環境はむしろ追い風と捉えており、社会課題を起点とした活動をより一層強化することで、社会課題を解決し、社会と共に成長することを目指しています。
エプソンは2019年にグローバルサプライチェーンのCSRを推進する企業同盟であるRBA(Responsible Business Alliance)に加盟し、その行動規範にのっとり労働、安全衛生、環境、ガバナンスなどの価値創造基盤の強化を実践しています。
2022年4月には、「人権方針」を改定し、人権の尊重という企業の重要な責務を地域社会・取引先と協力のうえ引き続き果たしつつ、世界各地で行う全ての企業活動の基盤強化に取り組んでいます。2022年9月に制定されたパーパス「『省・小・精』から生み出す価値で 人と地球を豊かに彩る」をエプソングループの社会における存在意義と定め、サステナビリティ経営に向け取り組みを進化させています。
また、2023年12月には、環境ビジョン2050に基づき、エプソングループ全世界の拠点におけるすべての使用電力の再生可能電力への転換を完了しました。これは、国内の製造業で初めて*の取り組みであり、脱炭素化に向けた取り組みを進めています。
エプソンのサステナビリティ経営に向けた取り組みを着実に推し進めることにより、社会課題解決と企業成長を両立させ、「持続可能でこころ豊かな社会の実現」に貢献してまいります。
*:日本のRE100加盟企業の内。2024年1月9日時点(エプソン調べ)
2024年4月
セイコーエプソン株式会社
執行役員 CFO
経営管理本部長 兼 サステナビリティ推進室長(CSuO)
水上 昌治