環境配慮型商品

生産工程や商品の省エネルギー、資源効率向上、有害物質排除など、環境負荷低減の取り組みにより創出した環境配慮型商品を提供します。

  • 「小型軽量」「省エネ」「循環・長寿命」を通じ、ライフサイクル環境負荷を低減する商品
  • 化学物質安全性への配慮やメンテナンス性の向上など魅力ある商品

<環境配慮型商品の紹介について>

その商品がライフサイクルのどの段階で特に優れた環境負荷低減を実現できるかを、ライフサイクルのアイコンを使ってわかりやすくお伝えします。

関連リンク

環境配慮設計

オフィス・ホーム プリンティングイノベーション / 商業・産業 プリンティングイノベーション

地下資源からの転換を追求したプリンター

ET-4810シリーズ*1では、大容量インクタンク方式の採用や紙資源を原料とする包装材の使用、本体のプラスチックにリサイクル素材
を配合することで、消耗品・包装材・本体における地下資源の使用量を削減しています。
*1 海外専用モデル(代表機種: ET‐4810/ET-2840/ET-2830/L5590/L3560/L3550)

消耗品に関わる資源使用量の削減

大容量インクタンク方式によって消耗品の交換頻度が減り、従来のカートリッジ方式と比較し消耗品に関わるプラスチックや金属の使用量を86%*2削減しました。

*2 ET-4810シリーズとWF-2630シリーズでA4カラー文章を5年間で41,600ページを印刷する想定における、包装材を含む消耗品の石油由来プラスチックと金属の質量比較です。
  エプソンの評価条件に基づき算出したもので、お客様のプリンターの使用状況により異なります。

包装材における紙製品の活用

従来の発泡スチロール製の緩衝材に対して、ET-4810シリーズでは紙製品である段ボールを採用しています。段ボールには80%以上のリサイクル素材が配合されています。さらに、輸送時に製品を保護するポリプロピレン性のテープも紙製のテープに変更しました。
紙製品を活用することで、石油由来プラスチックの使用量を削減しています。

プリンター本体にリサイクル素材を採用

ET-4810シリーズは、本体で使用するプラスチックの約30%*3に再生プラスチックを配合しています。
リサイクル素材を使用することで石油由来プラスチックの使用量を削減し、資源循環に貢献します。
*3 使用するプラスチック全体の質量に対する比率です。リサイクル素材の配合率を考慮して質量を算出しています。含有率は調達の状況によって変動する可能性があります。

eco情報

  • 大容量インクタンク方式により、インク切れの心配や交換の手間を軽減するとともに、資源の使用量を削減します。
  • 紙資源を原料とした段ボール緩衝材を使用しています。
  • 本体のプラスチックにリサイクル素材を使用しています。

小型軽量化設計の省資源型ビジネスプリンター

エプソンのビジネスインクジェットプリンターLMシリーズ*1は、従来機のLXシリーズ*2から小型化することで設置面積が小さくなり、限られたスペースへの設置が可能となりました。
小型化と共に軽量化したことで資源の使用量を削減し、環境負荷の低減に貢献しています。

*1 LM-C4000/5000/6000シリーズ
*2 LX-6050MF/7550MF/10050MFシリーズ

小型軽量化設計

LMシリーズはLXシリーズから機体内部のレイアウトを変更することで、小型軽量化を実現しました。
紙搬送経路を従来のSパスからCパスに見直し、空いたスペースにインクを供給する機構のインクシステムを配置するなど、スペースを有効活用することで体積を約34%、フットプリント*3を約32%縮小しました。

*3 機体の設置面積



省スペース設計に加え、フレーム板厚を薄肉化したことで、LMシリーズは従来機と比較して約30%軽量化しました。フレーム間の接続をねじ止めから溶接に変更することで、薄肉化を実現しながら従来機と同等の剛性を確保しています。

*4 消耗品を含む。



小型軽量化により、製品の原材料調達段階での環境負荷(CO2排出量)が従来機と比較して約36%低減し、ライフサイクル全体では約35%の低減が実現しています。



ライフサイクルにおける環境負荷の算定に関する詳細は以下にてご確認ください。

LX-6050MF(1,370KB)

LM-C6000(714KB)

eco情報

  • 紙搬送経路の変更による小型化で、体積を約34%、フットプリントを約32%縮小しました。
  • 小型化に加え、フレームの薄肉化で約30%軽量化しました。
  • 小型軽量化により、製品の素材にかかる環境負荷(CO2排出量)を約36%削減しました。(LX‐6050MFとLM‐C6000の比較)


ビジネスインクジェットプリンターLMシリーズの商品情報はこちらをご覧ください

移動型業務を支える小型軽量のモバイルレシートプリンター

モバイルレシートプリンターのさらなる軽量化で資源の使用量を削減し、環境負荷の低減に貢献します。


設計変更による軽量化

TM-P80Ⅱシリーズは、従来機から本体デザインと設計を見直し、最大24%の軽量化を実現しました。これにより環境負荷を低減するとともに、携帯時の負担を軽減します。


利用シーンイメージ


梱包状態の小型軽量化

TM-P80Ⅱシリーズは、USBインターフェイスを標準装備しています。市販のUSB充電機器(Type C)やパソコンからの充電を可能にすることで、これまで付属していた専用電源アダプターが不要になり同梱物を削減しました。
本体の軽量化と合わせて、従来機に対し梱包状態で最大49%軽量化しました。また、同梱物の削減に伴い個装箱サイズを約30%縮小し、輸送時の積載効率も向上させました。


eco情報

  • 軽量化設計により本体の資源使用量を削減しています。
  • 同梱物の削減で梱包状態の軽量化を実現しています。
  • 個装箱の小型化により、輸送時の積載効率を向上させました。


モバイルレシートプリンターの商品情報はこちらをご覧ください。

長期使用可能な商品・サービスの提供

再整備プログラムとリファービッシュ品(認定整備済み製品)の提供により、長期使用による商品の廃棄削減と、資源の有効利用を図ることで、地上資源を最大限活用し、地下資源に依存しない循環型経済へ貢献します。
サイン・ディスプレイ市場向けのエコソルベントインク搭載プリンター「SC-S80650」を、現在お使いのお客様には引き続き長期にわたりご使用いただくことで環境負荷低減に貢献いただくとともに、新たに購入を希望されるお客様にはメーカー保証により新品同様の品質を担保しながら環境負荷の低い商品をお選びいただけます。

長期使用の仕組み

「再整備プログラム」とは、ご使用中のプリンターをお客様のもとで整備することで購入から最長10年間保守のサービスが可能となるプログラムです。商品の使用寿命を延長することで、保守期限の終了や老朽化による買い替えを抑制します。
また、使用終了のSC-S80650を、エプソンが回収し、点検・リフレッシュを行い、新品同等の印刷品質に再生した機体を「リファービッシュ品(認定整備済み製品)」として提供することで、いずれも新品の提供と比べ、環境負荷の低減を実現するものです。

再整備プログラムおよびリファービッシュ品の提供イメージ


従来のSC-S80650は、保守期間が終了する5年程度で廃棄されるケースが多く見られます。廃棄された機体のうち、老朽化により使えなくなる部品は実際はわずか一部であるのが実態です。「再整備プログラム」は、エプソンがお客様のもとで最小限の部品交換などの整備を行うため、商品の梱包や輸送が不要となります。
また、使用終了の機体を回収し、国内工場で「リファービッシュ品(認定整備済み製品)」として再生することで、国際間の輸送が必要なく、従来より梱包を簡易化することが可能となりました。梱包資材の削減に加え、梱包の簡易化による開梱作業・設置時間短縮などにも寄与します。

*1 継続使用する部品質量の割合。部品交換を最大限行った場合の数値であり、機体の状態により交換する部品は異なります。


新品製造との環境負荷の比較(CO2換算)

「再整備プログラム」を利用することで、新品の買い替えを抑制することができ、新品製造より環境負荷を大きく低減します。
また、新品と同等の印刷品質に再生した「リファービッシュ品(認定整備済み製品)」でも、新たな部品・材料の使用を抑制し、製造に伴う環境負荷を低減します。

* 新品、再整備プログラムの機体およびリファービッシュ品の使用や廃棄・リサイクルに伴う環境負荷は同等であり、本比較には含めていません。
 新品のライフサイクルにおける使用時、廃棄時の環境負荷合計(CO2換算)はライフサイクル全体の約67%を占めています。
 本比較は部品交換を最大限に実施した場合の数値であり、CO2削減効果はお客様の使用環境や商品の状態によって異なります。
*2 リファービッシュ品の原材料調達には、使用終了機体の回収に伴う輸送負荷を含みます。
*3 再整備プログラム、リファービッシュ品の生産には、交換済み部品の廃棄・リサイクル負荷を含みます。


SC-S80650の商品情報はこちらをご覧ください。

「再整備プログラム」の詳細についてはこちらをご覧ください。

再生プラスチックを使用したA4ドキュメントスキャナー

本体のプラスチックの約30%*1にリサイクル素材を使用しています。
また、ソフトウェアの提供をCD-ROMからインターネット経由にし、資源使用量やごみの処理も減らします。

*1 使用するプラスチック全体の質量に対する比率です。リサイクル素材の配合率を考慮して質量を算出しています。含有率は調達の状況によって変動する可能性があります。

製品にリサイクル素材を採用

DS-C480W、DS-C420Wは、使用しているプラスチックの約30%*1にリサイクル素材を配合しています。
リサイクル素材を使用することで石油由来プラスチックの使用量を削減し、資源循環に貢献します。

利用シーンイメージ

eco情報

  • 本体のプラスチックにリサイクル素材を利用しています。
  • ソフトウェアをCD-ROMからインターネット経由での提供に変更したことで資源消費を低減しています。


DS-C480W/DS-C420Wの商品情報はこちらをご覧ください。

銀行窓口に必要な機能を1台に集約した小切手スキャナー

TM-S9000Ⅱは、小切手の電子化処理を効率化し業務負荷と環境負荷を低減するとともに、All-in-Oneで環境負荷を低減します。

TM-S9000Ⅱ

小切手の電子化処理で輸送負荷削減

小切手は、米国をはじめいくつかの国・地域において生活に欠かせないものとなっています。従来は銀行間の小切手の受け渡しを輸送で行っていましたが、法律の見直しとともに電子処理が認められるようになりました。エプソンは、「TM-S9000Ⅱ」によって、小切手決済業務の電子化をサポートし、従来の小切手の輸送にかかっていた業務負荷と環境負荷を低減しています。

電子化処理のフロー

必要な機能を1台で実現

「TM-S9000Ⅱ」は、複数の機器を組み合わせる必要があった機能を1台で実現した点が大きな特徴であり、銀行窓口業務の邪魔にならない小さな設置面積と、高速処理、使い勝手の良さを兼ね備えています。業務効率を最大化するとともに、従来必要としていた個別の機器が不要になるため、それらに関わるエネルギーや資源などの環境負荷低減につながります。

TM-S9000MJの機能

eco情報

  • 小切手決済業務の電子化を強力にサポートし、従来の小切手の輸送にかかっていた環境負荷を大幅に低減します。
  • 銀行の窓口業務に必要な機能を1台に集約。種々の機器が不要になるので、それに関わるエネルギーや資源などの環境負荷を低減します。




マニュファクチャリングイノベーション

コンパクトに進化したスカラロボット

エプソンの産業用ロボットは、先進性と信頼性で30年以上の長きにわたり常に業界をリードしてきました。スカラロボット(水平多関節ロボット)は13年連続世界シェアNo.1*1を獲得しています。
Tシリーズはコントローラーの内蔵とバッテリーレスを実現。水平方向にアームが動作するスカラロボットの導入により、人手による電子機器部品や自動車小型部品の検査工程への搬送などの単純作業や、単軸ロボットからの置き換えに役立ちます。

スカラロボット T3/T6
* T3は3kg、T6は6kgの搬送が可能です。

*1 産業用スカラロボットの2011~2023年の数量ベース出荷実績において(株式会社富士経済『2012~2024年版ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望』調べ)

省スペース・省配線

コントローラーを小型・軽量化し、ロボットに内蔵することにより、省スペースを実現。大きなコントローラーの設置スペースを確保する必要がありません。また、コントローラーまでの長い配線や複雑な配線が不要なため、簡単に設置ができます。

従来モデル「LS3」とコントローラーの「RC90」の接続イメージ/コントローラー内臓型「T3」
* 上図内の重量は、ケーブルを含まない、ロボットおよびコントローラー本体のみの重量です。

省エネルギー・省資源

従来モデルLS3ではAC200~240Vの電源が必要でしたが、T3ではAC100Vの低電圧稼働が可能です。電源環境を気にすることなく設置ができるだけでなく、消費電力を30%削減し、省エネ性能に優れています。
また、バッテリーを使わずに原点位置情報を記憶できるバッテリーレスモーターユニット採用により、バッテリー交換作業が不要です。

従来モデルと消費電力の比較:従来モデルより30%削減 バッテリー交換イメージ:T3では交換が不要

AC100V/バッテリー不要/最大消費電力0.66kVA

eco情報

  • コンパクトなスカラロボットにより、人手による単純作業や、単軸ロボットからの置き換えなど、省スペースでの自動化と生産性の向上を実現します。
    • コントローラーを内蔵し、省スペースを実現
    • AC100V電源で稼働可能。従来モデルより30%の省エネルギー*1を実現
    • バッテリーレスモーター搭載により省資源でメンテナンス性も向上

*1 T3と従来モデルLS3との比較

スカラロボットTシリーズの商品情報はこちらをご覧ください。




ビジュアルイノベーション

長寿命でメンテナンスの手間を軽減するレーザー光源プロジェクター

高出力の投写が可能なレーザー光源を採用し、光源の長寿命化と光学エンジンの小型化を実現しました。


レーザー光源搭載

主に大きなイベントなどの演出で使われることを想定した高光束(高輝度)プロジェクターには、長時間安定して明るさや画質を維持できるなどの高い信頼性が求められます。また、このようなプロジェクターは、大ホールなど天井の高い場所に設置されることが多く、ランプ交換には手間と費用がかかります。

EB-L25000Uは、約20,000時間*1の長寿命レーザー光源を搭載。コンサート・イベントや会議中にランプ切れを心配する必要がありません。

レーザーとランプのメンテナンス期間の比較



青いレーザー光を黄色い蛍光体に照射して黄色い光に変換し、さらに赤と緑に分割し光の三原則を作り出すことで光源が一つで済み、小型化に寄与しています。

*1 製品の使用開始時と比較して明るさが50%低減するまでのおおよその時間。大気中に含まれる粒子状物質が0.04~0.20mg/m³の環境下での使用を想定。使用条件や環境によって時間は変動します。

高い堅牢性と軽量化の両立

レーザーはランプに比べて光が拡散しにくく、光を集中させることができるため、ミラーや液晶パネルなど光学エンジンの主要部品も小型軽量化できました。

また、パイプフレームとベースプレート構造の採用により筐体の耐久性、堅牢性を大幅に向上しました。小型・軽量化と合わせ、繰り返し行われる設置・撤去や輸送など設置性の高さに配慮しています。

質量(kg)

容積(mm³)

* 10,000ルーメン以上のプロジェクターのルーメン(明るさ)に対する商品質量と容積の比較です(2017年5月現在エプソン調べ)。商品によって光源(レーザー、ランプ)が異なります。

EB-L25000Uはドイツのデザイン賞「iF Design Award 2017」を受賞しています。

この賞は、環境への配慮を含む、実用性、技量、革新度、機能性、使い勝手、安全性、美しさ、ユニバーサルデザインなど、多岐にわたる選定基準をクリアしたものだけに与えられます。

利用シーンイメージ

eco情報

  • 圧倒的な映像演出による大規模なイベント運営を、レーザー光源ならではの高い信頼性でサポートします。
    • 約20,000時間の長寿命レーザー光源を搭載。
    • 小型軽量化設計と堅牢性を向上。導入設置のしやすさを実現しました。
      • ミラーや液晶パネルなど光学エンジンの主要部品を小型・軽量化
      • パイプフレームとベースプレート構造を採用し筐体の耐久性と堅牢性を向上

EB-L25000Uの商品情報はこちらをご覧ください。