事業による環境価値提供
エプソンは、「省・小・精」の技術・思想を源泉としたお客さま価値の創出を通じて、事業機会の獲得・拡大を進めることで、バリューチェーン全体への環境価値を提供します。
具体的には、「従来型技術からの転換を通じた市場全体の環境負荷低減」と「産業構造の転換に伴う環境価値の創出」の2つの取り組みを通じて、価値を創出しています。
従来型技術からの転換を通した市場全体の環境負荷低減
従来型技術による商品・サービスから、より環境負荷の低いエプソンのソリューションへの移行を促進することで、エネルギー消費や資源使用の削減を実現し、市場全体の環境負荷低減に貢献します。
大容量インクタンク方式プリンター
2010年から販売している大容量インクタンク方式のプリンターは、従来のインクカートリッジ方式と比べてインク交換回数を大幅に削減し、消耗品や包装資材の使用量抑制に加え、素材・輸送・廃棄に伴うGHG排出量の低減など、製品ライフサイクル全体にわたる環境負荷低減に寄与しています。
インクカートリッジ方式からの置き換え効果として削減貢献量を算定*1した結果、2025年度の削減貢献量は約16万t‑CO2eとなりました。当社が先駆けて投入した大容量インクタンク方式は、市場構造の変革を牽引し、現在では市場の主要な選択肢の一つとして定着しています。その結果、単年度で見た削減貢献量は収束傾向にありますが、これは市場構造の転換が着実に進展していることの表れです。さらに、2010年度から2025年度までの累計では、削減貢献量は約139万t‑CO2eに達しており*2、長期にわたり環境負荷低減に寄与してきたことを示しています。
こうした成果を踏まえ、今後も事業機会の獲得・拡大と環境負荷低減を通じて、社会全体でのさらなる環境負荷低減の実現を図っていきます。
*1 IDC’s Worldwide Quarterly Hardcopy Peripherals Trackerレポートによる市場データと当社販売データをもとに、自社大容量インクタンク方式プリンターが市場に存在しなかった場合にユーザーが選択していたと考えられる「平均的な代替ソリューション」(大容量インクタンク方式プリンターとインクカートリッジ方式プリンターの構成比) を算出。
その内のインクカートリッジ方式プリンターに相当する販売台数に、大容量インクタンク方式プリンターとインクカートリッジ方式プリンターの生涯CO2 排出量の差分を乗じて削減貢献量を算定。
*2 当社大容量インクタンクモデル世界累計販売台数約1億1,900万台のうち、比較可能なインクカートリッジモデル製品がある約7,700万台を対象として算出。比較可能なインクカートリッジモデルが存在する大容量インクタンク方式のみを算定対象としているため、削減貢献量の算出は2015年度以降のデータとなっています。
A3カラーインクジェットプリンター
エプソンのインクジェットプリンターは、インク吐出に熱を使わない「Heat-Free Technology」による電力消費の抑制に加えて、定期交換部品も少なくて済みます。これにより、レーザープリンターからの置き換えを進めることで、印刷に伴う環境負荷を削減し、社会全体の環境負荷低減に貢献することができます。お客様に対して公正な情報になるように、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)が公開したガイドラインを参照しつつ、第三者機関の確認に基づいて算定ロジックを策定しました。2025年度の実績として、レーザープリンターからエプソンのA3カラーインクジェットプリンターへの置き換えによる削減貢献量は、9.0千t-CO2e*3となります。
*3 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社の算出方法確認のもと、世界市場の主要なレーザープリンターの公開されている生涯CO2排出量の加重平均と、自社A3カラーインクジェットプリンターの生涯CO2排出量との差分に、自社A3カラーインクジェットプリンターの当該年度の販売台数を乗じた値。
産業構造の転換に伴う環境価値創出
産業構造を転換するようなイノベーションによって、新たな環境価値を創出します。製造プロセスの変革や製品性能の向上につながるエプソンの技術を社会実装することで、エネルギー消費や資源使用の削減に貢献します。
インクジェット技術による生産装置の省エネルギー・省資源化
インクジェット技術を活用したペロブスカイト太陽電池の製造では、材料を必要な場所に必要な量だけ正確に吐出できるアディティブな技術で、材料ロスの最小化や低温・非真空プロセス化によるエネルギー使用量の削減を実現。さらに、使用段階では設置制約の小さい軽量な太陽電池として再生可能エネルギーの普及を加速し、社会全体のGHG排出量削減に貢献できます。
関連情報
マイクロデバイスによるデータセンターの省エネルギー化
AIの普及に伴い、データセンターの電力需要が急速に拡大しています。エプソンの高周波水晶発振器は、独自の水晶技術と半導体技術の融合により、高精度・低消費電力・小型化を実現しています。機器間の通信タイミングを高精度に制御することで通信の高速化と効率向上を支え、データセンターの電力消費低減に貢献しています。
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粉末冶金技術による金属資源再生
エプソンアトミックスでは、金属粉末製品の製造工程で発生する規格外粉末や、その他金属端材を、独自の粉末冶金技術により高機能金属粉末として再資源化するアップサイクルに取り組んでいます。独自のSWAP®法で製造したアモルファス軟磁性粉末は、優れた磁気特性を備え、電力損失の低減に貢献します。バージン原料を再生材料に置き換えることで、地下資源の消費抑制とGHG排出量削減を同時に実現し、循環型社会の形成に貢献していきます。
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その他事例
環境価値を提供するその他の事例を、お客さまの使用シーンごとにご紹介します。
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