サプライチェーン事業継続マネジメント

サプライチェーンBCMの考え方

2019年に端を発した感染症拡大、世界規模の半導体不足、輸送力の不足など、サプライチェーン途絶リスクは我々の想定をはるかに超えるものでした。さらに、各地の紛争勃発および長期化、さまざまな地域に存在する地政学リスク・災害リスクなど、サプライチェーンを取り巻く環境におけるリスクは解消されておらず、むしろ、その規模や範囲は拡大し、深刻化しています。
エプソンは、サプライチェーン上で災害・事故・新興感染症のまん延などの異常事態が発生した場合でも、お客様に対する商品・サービスの供給責任を全うし、事業の被害損失を最小限に抑えることを目的として、BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)を策定しています。また、これらBCPを適切に維持・改善するためのサプライチェーンBCM(事業継続マネジメント:Business Continuity Management)を推進しています。

サプライチェーンBCMの取り組み

エプソンは、高度化・複雑化するサプライチェーンに起こりうる有事・リスクに対して、リスクに強く、レジリエンスを高め、持続可能性のある、より強固なサプライチェーンを確立するため、「機能分散」「代替手段確保」「強靭化」を基本的な考え方として定め、サプライチェーン上の機能を5つ(サプライヤー、調達、生産、販売、物流)に区分し、それぞれに設定した重点項目を強化しています。

機能 重点項目
サプライヤー 事業継続マネジメント(BCM)の構築と事業継続計画(BCP)により、サプライヤー自身の有事対応力および供給継続力の強化を推進いただく
調達

調達先複社化、代替調達品確保、長期調達契約、パートナーシップ強化、部品・原材料の在庫保持など、リスク予防策を講じる

* 材料や部品(直接材)および間接材も対象

生産 分散生産体制の強化、ファシリティの強靭化、感染症予防対策の強化、製品在庫の確保などにより、生産(製品・サービス供給)のレジリエンスを高める
販売 オペレーション拠点・人的資源・ITのバックアップ体制を確保する
物流 輸送会社との関係強化・維持による輸送手段・ルートの確保、出荷および着荷計画の管理精度向上、物流手段(輸送業者・輸送ルート・倉庫機能)の複数化を進める