組織と社外評価

エプソンの知的財産組織

エプソン知的財産本部の組織体制

知的財産戦略を策定・実行するために、エプソンの知的財産本部はあらゆる知的財産権に対応する機能組織を備えています。また、各機能組織は、技術開発部門や事業部門と連携して、知的財産戦略を策定し、これを実行・推進するように、技術開発部門および事業部門のそれぞれに対応する知的財産担当(以下、知財担当)を設置しています。
エプソンにおける知的財産活動は、約200名の知的財産本部員と技術開発部門・事業部門の知財関係者、国内外のエプソングループの関連会社の知財関係者により推進されています。

エプソン知的財産本部の機能組織体制
エプソン知的財産本部のグループ内連携

知的財産活動のグローバル連携

エプソンでは、日本国内に拠点を置く知的財産本部が全世界の知的財産活動を管理しています。知的財産本部は、エプソングループに属する国内関連会社・海外関連会社の法務・知的財産部門、営業部門と連携して、世界各地域の知的財産に関する課題への対応や契約締結、模倣品対策活動などを統括管理しています

エプソン知的財産活動のグローバル連携

エプソン知的財産活動に対する社外評価

エプソンは、独自のコア技術・サービスをさまざまな知的財産権として権利化し、活用してきました。その実績は、社外発明表彰を始めとする各種の社外機関より高い評価をいただいています。近年におけるその代表事例をご紹介します。

社外発明表彰での受賞

エプソンの発明は、公益社団法人発明協会が主催する「全国発明表彰」「関東地方発明表彰」において、高い評価をいただいており、1970年代から現在に至るまで数々の賞を受賞しています。近年におけるその代表的な受賞事例をご紹介します。

2022年度 全国発明表彰「文部科学大臣賞」受賞

「インクジェット双方向印刷における印刷ムラ低減法の発明」

エプソンは、令和4年度全国発明表彰において「インクジェット双方向印刷における印刷ムラ低減法の発明」について「文部科学大臣賞」を受賞しました。この発明は、プリントヘッドを往復走査して画素の階調値に応じた数のドットを紙面に形成するインクジェット双方向印刷において、往走査時に形成するドットと復走査時に形成するドットを、ドットが偏らないように分散配置したものです。この発明を実施した結果、往復走査によってドット形成位置にずれが生じてもドット分布が偏らなくなり、高速・高画質印刷が可能となりました。この発明によって、ホーム・ビジネス、写真、商業産業のさまざまな分野に高速・高画質印刷のインクジェットプリンターを提供することが可能となり、印刷のデジタル化による環境負荷低減・生産性向上や写真文化・アートの醸成への貢献ができています。

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インクジェット双方向印刷における印刷ムラ低減法の発明
高速・高画質印刷のインクジェットプリンター

2021年度 全国発明表彰「内閣総理大臣賞」受賞

「単色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの発明」

エプソンは、令和3年度全国発明表彰において「単色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの発明」について「内閣総理大臣賞」を受賞しました。この発明は、蛍光体にレーザー光を照射すると所望の色光を発光できる点に着目し、単一色のレーザー光源から回転蛍光板に光照射して得られる発光(黄色=赤色+緑色)と単一色のレーザー光源の光(青色)に基づき赤緑青の色光を生成し、これを投写光に用いたものです。レーザー光源は高周波数でパルス幅変調することによりデジタル調光可能に設定しています。この発明により、レーザー光源を使用したプロジェクターの普及が進むと共に、各種店舗・施設やイベント等でのサイネージや空間演出へとプロジェクターの利用が広がっています。また、プロジェクションマッピングや空間全体を映像で覆うデジタルアートといった新しい映像表現の世界を広げることにも貢献しています。

なお、この発明の発明者2名は、この発明にかかる開発テーマについて、令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「科学技術賞(開発部門)」も受賞しています。

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単色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの発明
プロジェクターを利用したプロジェクションマッピングやデジタルアート

2018年度 全国発明表彰「朝日新聞社賞」受賞

「乾式オフィス製紙機の発明」

エプソンは、令和元年度全国発明表彰において「乾式オフィス製紙機の発明」について「朝日新聞社賞」を受賞しまた。この発明は、使用済みの紙から新たな紙をその場で生産できる乾式オフィス製紙機に搭載された、ドライファイバーテクノロジーの中核技術の一つである2段ふるいの発明です。この発明は、使用済みの紙を解繊機で繊維状にし、最初に目の細かい第1ふるいにより繊維を選別し、次に第2ふるいを通す構成により、使用済みの紙から得られた繊維を均一なシート状に堆積して新たな紙の生産を行う乾式オフィス製紙機を実現したものです。

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水を使わない繊維化を実現する「2段ふるい」 紙の特性差に影響されず、装置の調整なしに、適切な解維が可能

エプソン知的財産活動に対するその他の社外評価

エプソンの知的財産活動は、このほかにも、社外から高い評価をいただいています。その事例をご紹介します。

2023年:知財功労賞「特許庁長官表彰」受賞

エプソンは、令和5年度 知財功労賞において「特許庁長官表彰」知財活用企業(意匠)を受賞しました。エプソンの「知財功労賞」の受賞は、平成20年度の「経済産業大臣表彰」(特許制度活用企業)の受賞以来で2回目となります。知財功労賞は、同一企業が複数回受賞することが稀な表彰です。今回の受賞は、エプソンが知的財産戦略を弛まず継続的に推進してきたことの証でもあります。

今回の受賞は、大判プリンターを室内配置した際のレイアウトについて、令和元年度改正意匠法において新たに保護対象となった「内装の意匠」として戦略的に意匠登録し、それを製品プロモーションにおいて登録事例を紹介するなどして活用したことを評価いただいたものです。お客様に対するレイアウト意匠の登録事例の紹介はWEBページや展示物を用いて行っています。

「知財功労賞」において評価いただいたポイントは以下の通りです。

  1. 企業パーパスに基づく長期ビジョンが目指す「持続可能でこころ豊かな社会」の実現のため、知財部門が経営や事業・開発部門と緊密に連携して知財戦略を事業戦略と統合した上で主体的(Proactive)な知財活動を展開している。印刷装置については、知財部門が担当役員との戦略共有に基づき、顧客利用シーンまでを想定した商品デザイン開発に参画し、創出された知的財産権(商品の顧客利用シーンのレイアウト意匠を含む)を取得する活動を展開している。
  2. 印刷装置においては、印刷装置を配置した顧客利用シーンにて新たな付加価値を創出するようにデザイン開発を行っている。それを踏まえて、印刷装置(単体)の意匠のみならず、改正意匠法を活用して印刷装置が配置されたお客様利用シーンのレイアウト意匠(内装意匠)のポートフォリオも構築している。
  3. 販売プロモーションでは、改正意匠法により新たに内装意匠が保護対象となり、印刷装置のレイアウト意匠について大判プリンターの分野で初めて意匠権取得できたことを伝え、お客様の関心や共感を得る媒体として意匠権を活用し、さらにその活動を他の機器にも広げようとしている。

「知財功労賞」受賞:ニュースリリースはこちら

知財活動推進体制、印刷装置の例、印刷装置が配置された顧客利用シーンの例、販売プロモーションの事例

2023年:『Clarivate Top 100 グローバル・イノベーター 2023』選定

エプソンは、世界的な情報サービス企業であるクラリベイトPlc(本社:英ロンドン、日本オフィス:東京都港区)が選定する『Clarivate Top 100 グローバル・イノベーター 2023』に選出されました。エプソンは2012年の初受賞から数え、今回で10回目の選出となります。

■『Clarivate TOP 100 グローバル・イノベーター』とは

世界中の発明データの比較分析を行い、革新力に直接結びつく指標を用いて各特許アイデアの優位性を評価し、グローバルイノベーションエコシステムのトップに位置する、優れたイノベーションパフォーマンスを継続的に発揮している企業や組織を年に一度選出するものです。

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