デザイナーインタビュー | キャリア採用デザイナーのプロダクトに寄り添う視点
今回はキャリア採用でエプソンに入社して2年目のVPデザイン部IDデザイナー松尾啓太さんです。担当した新製品EF-72のことや、転職動機や業務について率直に語ります。
自己紹介とエプソンに転職した理由
―まずは自己紹介からお願いします。
松尾:松尾啓太といいます。岐阜県出身で、2023年にキャリア採用でエプソンに入りました。前職は愛知県のデザイン事務所で、コンシューマー製品から産業機械まで、さまざまなクライアントの製品デザインをしていました。
―幅広いジャンルを経験されていたのですね。
松尾:そうですね。BtoCもBtoBもやっていましたし、企業のデザイン方針に関わるような仕事もしていました。デザイン事務所はクライアントへの提案までを担うことが多いですが、その後どう実現されていくか、最後まで関われたらいいなって思っていました。
―そこからエプソンに転職しようと?
松尾:はい。「最初の立案からプロダクトアウトまで、きっちり面倒見たい」って気持ちが強くなっていきました。メーカーに入って、企画から製品化まで一貫して関わりたいなと。ちょうどタイミングも良くて、長野県はバイクや釣りやスキーなどよく遊びに来ており、地理的な親しみもありましたし、転職を決断しました。

一本脚のプロジェクター「EF-72」は、最初から最後まで全部関われた
―そして昨年担当したのが、このEF-72ですね。
松尾:そうです。まさに入社の動機どおりの案件でした。EF-72は、初期の企画段階からローンチまでしっかり関わらせてもらいました。
―一本脚という形状も印象的です。
松尾:競合製品を調べたとき、ほとんどが二本脚だったのです。でも今回は「リビングで落ちついて使えるものにしたい」という方向性だったので、だったら家具のような佇まいにしようと。そこから、一本脚のスタンドライトのようなデザインに至りました。
―照明のように光ったり、木目調の表現もユニークですね。
松尾:はい。木目はフィルムで表現したのですけど、ただ貼り付けただけではなく、下地にしっかりとしたシボをつけることで本物っぽく見えるようにしました。照明のようにスタンドを照らす演出も、別案で出ていたアイデアを実現したものです。
説得ではなく「共感」してもらえると、ものづくりは加速する
―デザインのやりがいはどんなところにありますか?
松尾:自分のアイデアにちゃんと理由をつけて伝えて、納得してもらえるときですね。それでチームが「じゃあ、やろう。」って一緒に動いてくれると、すごく嬉しいです。
―もちろん全部が通るわけではないですよね?
松尾:はい(笑)。鏡面仕上げにしたかった部分がNGになったり、いろいろありました。でもそういうときは代替案を出したり、ここは何としても死守したい、というやりとりを重ねて、皆が納得のいく形に近づけていきます。
―最初のデザインイメージはどれくらい実現できたのですか?
松尾:厚みが多少変わったくらいで、一本脚も含めて、かなり実現できたと思います。あそこまで思い通りに進んだのは素晴らしいですね。

設計とも現場とも距離が近いからこそ、"即・反映"
―最後に、入社を考えている方へのメッセージをお願いします。
松尾:エプソンの良さは、とにかく距離が近いことですね。設計の人ともすぐ話せるし、「これどうですか?」ってその場で伝えられる。アイデアがすぐに現場に反映される感覚があります。
―アイデアを実現するために幅広く活動されてるそうですね。
松尾:はい、外装のアイデアを実現するために海外のサプライヤーさんの現場を実際に見て、意見を直接伝えることもできます。この間はお昼ご飯にも連れて行ってもらいました(笑)。そういう現場感のある仕事ができるのもエプソンの魅力だと思います。
ものづくりの最前線で、自分の想いをかたちにできる環境がここにはあります。そういう働き方に興味がある方には、きっと面白いと思いますよ。

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