デバイス技術一覧
エプソンのマイクロデバイス技術をご紹介します
エプソン独自のデバイス技術をコアに、水晶の「精」を極めたタイミングソリューション・センシングソリューションと、半導体の「省」を極めた省電力ソリューションにより、通信、電力、交通、製造がスマート化する社会を牽引します。
マイクロデバイス技術で目指す未来
小型・高精度の技術を極め、新たな付加価値の探究により、超スマート社会を牽引します。独創の省電力・制御技術を核とした省電力ソリューションを提供することで、搭載される機器の省エネルギー化に貢献します。エプソンのマイクロデバイス技術は下記の技術で構成されています。
ポジションセンシング技術
水晶(クオーツ)の持つ高精度・高安定・高信頼性といった特性を、ジャイロ(角速度)センサー、GPSシステム、などのセンシングデバイスに適用することで、精度の高いセンシングならびにデータ解析ができます。加えて、エプソンには半導体で長年培ってきた低消費電力技術、小型化技術、独自アルゴリズム・ソフトウエア開発技術などがあり、水晶デバイスと半導体の技術融合により新たな価値創造、ソリューションの提供が可能となります。
モーションセンシング技術
2014年にエプソンとして初となる加速度センサー製品を発売以降、当社加速度センサーは、さまざまなアプリケーションに採用され、多くの実績と高い品質により、市場から高い評価を得ています。近年、社会インフラの老朽化や維持管理・更新の費用増大などが社会問題として広く認識され、それらの問題の解決手段として、センサーを用いて構造物の健全性を診断する「構造ヘルスモニタリング」と呼ばれる技術のニーズが高まっています。
バイタルセンシング技術
独自の光学フィルターを活用した体動ノイズを除去するアルゴリズム技術に20年以上取り組み、脈拍計測技術を進化させてきました。
モーションとポジションの複合センシング技術
並進運動を検出する加速度センサーと、回転運動を検出するジャイロ(角速度)センサーを組み合わせ、2011年に慣性計測ユニット(IMU)を発売開始。世界最小クラスのサイズと消費電力を実現した高精度・高安定なIMUは、精密農業・ICT建機・無人機・産業機械の自動運転・自動制御、姿勢制御、振動計測など、さまざまな分野で活用されています。
人工水晶製造技術
自社内オートクレープで高品質な人工水晶を製造しています。
他にも、エプソンのマイクロデバイスの技術分野としては、正確な時を刻むタイミングソリューションズ技術があり、民生用のPCや情報家電から産業用工作機械やセキュリティ機器までも幅広い分野で活用されています。
高性能な小型製品の開発に貢献し超スマート社会を実現
近年、スマートフォンをはじめとするモバイル機器だけでなく、新領域のIoT市場においても小型化されたタイミングデバイスが求められています。今後も小型製品のラインアップ強化のために開発努力をしていきます。 通信・ネットワーク分野では、5Gを活用したさまざまなビジネスの拡大が見込まれています。5Gに対応した高精度発振器や高周波発振器の製品力強化も進めていきます。
車載分野では、CASE(接続性、自動運転、共有、電気自動車)のキーワードで変革期を迎えています。これにより増加する電動化に対して、高精度リアルタイムクロックモジュールなどタイミングデバイス製品の開発に積極的に取り組み、自動運転では車載安全向けジャイロセンサーやIMUなどの製品開発を確実に進めていきます。
マイクロデバイス技術で果たす社会的責任
エプソンはこれまで、ウオッチから始まった水晶の「精」と半導体の「省」の二つのコア技術を融合したデバイス開発により、リアルタイムクロックモジュールの低消費電力化と高精度化を進めてきました。IoT端末などの省電力と小型が要求されるシステムに向け、さらなる低消費電流を実現した製品を提供することにより、電池駆動時間を保ちつつも電池の小型化を可能にした、環境に配慮した客様の製品づくりに貢献していきます。このような技術力を活かした製品開発における省電力化により、環境保全へ貢献していくことで当社の社会的責任を果たしていきます。
技術者インタビュー
エプソンの技術開発に力を尽くす
エプソンのオープンイノベーションの取り組み
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