デザイナー対談 | 入社2年目デザイナーから見たエプソンデザイン

新卒でデザイン職に就いた2年目のデザイナー4人が、今の仕事や職場の雰囲気について率直に語ります。働く中での気づき、失敗からの学び、仲間とのつながりなど、"新人ならではの視点"が詰まった対談です。

自己紹介と担当業務について

ハカマチさん

プリンティングソリューションズ事業の
IDデザイン

サクタロウさん

プリンティングソリューションズ事業の
UI/UXデザイン

ボウさん

プリンティングソリューションズ事業の
UI/UXデザイン

カトリンさん

ビジュアルプロダクツ事業の
UI/UXデザイン

ハカマチさん

プリンティングソリューションズ事業のIDデザインを担当しているハカマチです。
プリンターの外観デザインをやっていて、ホーム系から産業系までジャンルを問わず幅広く関わっています。

サクタロウさん

私もプリンティングソリューションズ事業で、入社当初はUXデザインを担当していたのですが、今は商業・産業用プリンターのGUIや組み込みUI・ソフト・アプリのデザインに奮闘中です。

ボウさん

私も産業用プリンターのGUIを担当しています。商業分野とはまた違った視点でデザインに取り組んでいます。

カトリンさん

ビジュアルプロダクツ事業のUI・UXデザインを担当しているカトリンです。
プロジェクターを使う上でのサポートアプリや、教育用途でのアプリのUI、それから製品パッケージのグラフィックデザインなどを担当しています。

入社前後のギャップや気づき

ハカマチさん

入社前は、担当分野である外観デザインしかやらないのかなって思っていました。
でも実際に入ってみたら、プリンターの活用事例としてTシャツを作ったり、その空間づくりも行ったり、想像以上に仕事の幅が広かったです。実際にやってみると楽しいことも多く、自分の視野が広がったと思いますし、良い意味でギャップを感じています。

カトリンさん

一つの分野に限らず、いろいろな業務に関われると、気分転換にもなるよね。

ハカマチさん

そうそう。だから、自分でシフトしながら仕事できるのは、疲れすぎないし、楽しい。

カトリンさん

ギャップでいうと、私はもっとおしゃれなオフィスを想像していたのですが……思ったよりも実務的で。

みんな

あ~それ、わかる(笑)

カトリンさん

もちろんきれいなところもあるのですけど、結構、「オフィス」って感じでした(笑)。
あとは、人数が絞られている中、皆さんいろいろな業務を担当しているので、少数精鋭だなと思いました。

サクタロウさん

私は、会社のデザインプロセスって既に決まったルールの中で、それに沿って進められていると思っていました。だけどUXデザイン業務は手探りで、みんなで考えて進める感じでした。そういった成長中の業務に若手も混ぜてもらえて、ちゃんと意見を求めてもらえるのがすごく嬉しいです。

ボウさん

私は、業務では産業系の画面デザインが多いのですが、それ以外でのデザインの勉強会にも参加できて、自分の技術が高められるし、色々な人と話せていいなと感じています。

業務で大事にしていること

ハカマチさん

大きな会社になるほど、その会社らしいデザインの傾向ができてくると思っていて、エプソンにも“エプソンらしさ”っていうのがあると思っています。そのエプソンらしさを保ちつつも、自分のデザインを混ぜていきたいと思っています。
いつかは、自分のデザインが、次のエプソンらしさを作っていくことができれば、すごくいいなと思います。……ちょっと壮大になっちゃいました。

サクタロウさん

私は最初、納期の8割のタイミングで100%の品質まで仕上げてから出したいタイプだったのですが、今は“まず出してみる”っていうことを大事にしています。納期の半分の時点で50%でもいいから、早くフィードバックをもらう方が手戻りも少ないし、結果的にいいものになる気がして。最初は、途中のものを見せるのが怖くて恥ずかしかったのですが、今では、まずはどんな状態でも早めに見せて意見をもらうことを意識しています。

ボウさん

わかる!私も、仕様書だけじゃわからないことって結構あって、すぐに先輩に聞きに行くようにしています。対面で話す方が早いし。だから、とりあえず分からないことは、直接聞きに行くようになりました。

カトリンさん

そういう対話って大事ですよね。私は、なにか面白いデザインの事例を見つけたら、チームで共有するようにしています。そこから業務の相談につながることもありますし、「これ見て」って気軽に言い合える環境が、ありがたいなって思います。

失敗談とその学び

サクタロウさん

私は、ソリューションセンターという施設の、空間デザインに携わったのですが、グラフィック担当の方と業務をするとき、相手の業務の邪魔をしないように……ということに意識が向いてしまい、本来のUXデザインの目的を見失ってしまったことがありました。それが反省点です。

ハカマチさん

僕は、印刷の入稿データが7回も差し戻されたことがあって……。

みんな

えーっ!?

ハカマチさん

6回目あたりで冷や汗が止まりませんでした……。
そのたびに先輩が根気よく付き合ってくださり、本当に感謝しかないです。何度も親身に付き合っていただいたからこそ、「もう二度とやらない」と心に誓っています。

教育・スキルアップについて

カトリンさん

先日、外部のUXセミナーに参加させてもらい、社外のいろいろな人と交流できて、とても刺激をもらいました。あとは、1年目でも複数のプロジェクトに関われて、実践でスキルアップできている感じがします。1年目ってもっと、下積みのような業務が多いと思っていましたが、こんなに現場でやらせてもらえるのがうれしかったです。

ハカマチさん

実践でどんどん学んでいきたいってタイプにはいいよね。

ボウさん

私も1年目で、社外イベントのアプリアイコンを作る業務があって、先輩にサポートしてもらいながらではありますが、結構、自分一人でチャレンジしてみる業務でした。そのときはドキドキしましたが、アイコンが実装されたときは感慨深かったし、その業務ですごく成長できたなって思います。自分がやった業務だからこそ、レビューでもたくさん話すことができました。

サクタロウさん

私が印象に残っているのが、ベテランの先輩が「心の中へのインプットを止めるな」と言っていたことです。短期的な成果を求めるためのインプットだけじゃなくて、自分自身の潜在意識にインプットすることが、デザイナーには大事だと。そういった成果が見えづらい部分にも投資することに理解がある環境が、ありがたいです。

同期のつながりと職場のチームとの関わり

ハカマチさん

この間はこのメンバーでカレーを食べに行きました。

カトリンさん

あと、私が最近、車を買ったので、みんなを乗せて出かけたりして。

ボウさん

すごい乗り心地よかったよね~。

ハカマチさん

あと、私が大阪で販売実習をしていた時、このメンバーが応援しに来てくれたのが印象に残っています。とてもありがたかったし、おかげで実習も頑張れました。

ボウさん

前日に、「みんなで応援しに行くね」って連絡して(笑)

ハカマチさん

すごくびっくりしましたけど、本当にうれしかったです。

サクタロウさん

このメンバーで、コテージに泊まりにも行きましたし、すごく仲がいいです。

ハカマチさん

何か困ったこととか、分からないこととか、デザインに悩んだりしたときも、メンバーのチャットで相談したりします。
気分転換に付き合ってもらったり、アイデアを言い合ったり、何でも聞き合える存在で、やっぱり同期の存在って大きいなと感じます。
あと、職場では先輩方と、お昼休みにボードゲームをしたり、私がお酒を好きなので、定期的に飲みに連れて行ってもらっています。そういえばカトリンも、「植物界隈」っていうコミュニティ入っているよね?

カトリンさん

はい。「植物界隈」(笑)
VPデザイン部で観葉植物が趣味の5人のメンバーでやっているコミュニティなのですが、雑誌とか、お店とか、情報をシェアしたりしています。職場の先輩と趣味の話ができていて、楽しいです。

サクタロウさん

私の部では、年齢が近い先輩方が多いので、単純に居心地がいいです。こんなに、会社で旅行の話とか、友人の話ができると思ってなかったです。
年齢の近い女性の先輩には、本当に自分のお姉さんくらいにお世話になっています。

学生へのメッセージ

ハカマチさん

デザインをしていると、うまくいったり自信を失ったりで波があると思うのですけど、落ち込んでいる時ってそれに気づけなかったりする。
就職活動中って、特に落ち込みやすい時期だと思うのですけど、その時だけを切り取って判断するのではなくて、もっと長い目で見て、「自分にとって何が楽しいか」「どんな経験が成長につながるのか」を考えられると、就活も楽しんで、前向きに取り組めると思います。

カトリンさん

私は、就活をすごく頑張っていたというよりは、大学の制作が楽しくて、そっちを頑張っていました。でも、縁があってエプソンにめぐり合って、今がある感じです。そういった自分のペースで就活するのも良いと思います。

サクタロウさん

私は、大学では理工学系を専攻していたので、デザインの仕事ができるか不安でした。でも、入社後にデザインを学ぶ機会が多く、スキルは入社してからでも伸ばせると感じました。
専攻は違っても、自分なりのアイデンティティを育めたので、今はこれで良かったと思っています。学生のみなさんにも、自分らしさや、その時期にしかできないことを大切にしてほしいです。

ボウさん

私の大学では、デザインの勉強はしましたが、デザイナーを志望する人が少なかったです。なので、私もデザイナーになれるかどうか不安でした。
ポートフォリオの作り方も分からなかったですが、飛び込んでみたら案外、なんとかなるのだなって感じています。
あの時、チャレンジしてみて良かったと思いますし、「デザイナーになりたい」という気持ちを持ち続けて、言葉にしていくことが大事なのだと思いました。「デザイナーになりたい」とまずは言葉にしてみて、夢を追いかけてほしいです。

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