2012年3月期(2011年度)通期決算説明会 質疑応答要約
全社
情報関連機器
- Q4
- Q5
- Q6
デバイス精密機器
- Q1
2012年度の営業利益は、上期に対して下期に拡大すると予想しているが、上期と下期とではどのような環境変化を見込んでいるのか。
- A
プリンター事業やビジュアルプロダクツ事業をはじめとして、エプソンの各事業は、最大の商戦期である第3四半期の売上高や営業利益の比率が高くなっている。
2012年度の上期には、インクジェットプリンターにおいて、2011年度上期の本体販売数量が震災影響により減少したことに伴い稼働台数が減少し、消耗品販売の回復遅れを織り込んだ。一方、下期は本体稼働台数回復やオフィス向け製品充実の効果による消耗品の売上拡大、小型化モデルのコストダウン効果のほかラージフォーマットプリンターの新製品投入の効果なども見込んでいる。 - Q2
全社費用の増加を計画しているが、その要因を教えて欲しい。
- A
マイクロデバイス事業は、売上高規模に見合った体制への適正化を進めている。要員については、情報関連機器セグメントなどの成長分野への転換を進めていくが、2012年度は、要員転換に係る一時的な費用を全社費用として見込んでいる。
- Q3
2012年度の為替前提と為替感応度を教えて欲しい。
- A
2012年度の為替前提はUSドル75円、ユーロ100円。営業利益の為替感応度は、1円の円安に対して、USドルでプラス2億円、ユーロでプラス12億円の影響。
- Q4
インクジェットプリンターの市場動向とエプソンの販売動向を教えて欲しい。
- A
2011年度の世界市場での販売数量は若干のマイナス成長であった。エプソンは、上期は震災影響により生産に制約を受けたことで、前年度に対して販売数量を減少させたが、下期は新製品の販売が好調に推移し、主要各地で前年を上まわる販売実績を残した。
2012年度は、世界市場は若干の成長にとどまると予想するが、エプソンは2011年下期から続く販売好調を継続し、市場成長以上の販売を見込んでいる。 - Q5
大容量インクタンクモデルの販売状況と2012年度の計画について教えて欲しい。
- A
2011年度はアジア地域に加え、南米や東欧諸国などにも展開し、予定通り29の国と地域まで拡大した。2012年度は、ラインアップを強化し、さらなる拡大を計画している。
- Q6
ビジュアルプロダクツ事業は、2012年度も増収計画であるが、期待しているのはどのような製品か。
- A
プロジェクターは、ラインアップをさらに充実させ、先進国でのオフィス向けや高輝度領域の拡大、エマージング市場での取り込みなど、市場成長を超える伸びを期待している。また、2011年度に販売を開始したシースルーモバイルビューアーや、エプソンブランドでの海外展開が始まったラベルプリンターも販売拡大を見込んでいる。
高温ポリシリコンTFTは、外部のプロジェクターメーカー向けや、デジタルスチルカメラ用電子ビューファインダー向けの拡大を期待している。 - Q7
4月10日に、光学事業の譲渡に向けた交渉開始の公表をしているが、2012年度の予想には事業譲渡を織り込んでいるのか。
- A
交渉中であるため、2012年度の予想には事業譲渡を織り込んでいない。
また、光学事業がエプソン全体の営業利益に与える影響は軽微である。