2009年3月期(2008年度)通期決算説明会 質疑応答要約
全社
情報関連機器
- Q2
- Q3
- Q4
- Q5
電子デバイス
- Q6
- Q7
水晶デバイス事業について、2009年度は売上高が前期比微減で留まる予想となっているが、その前提を教えていただきたい。また、ローエンド分野におけるアジアのメーカーの参入に対する施策について伺いたい。
- Q1
2009年度の業績予想達成に対する経営としての決意及び達成するための考え方や施策を伺いたい。
- A
経営として、収益改善に向けての取り組みを進めている。今年度の収益予想においては、昨年度に実施した減損の影響に加え、総額人件費の削減も含めた固定費の削減や、昨年度好調だった商品をブラッシュアップしコストダウンして投入する効果も見込んでいる。一方で、収益性の高いビジネス系の市場の回復がどの程度になるかに関してはリスクを感じており、それに対する備えも併せて行う。厳しい環境下であるが、こういった取り組みにより何としても経常利益ブレークイーブンを達成したい。
- Q2
プリンター事業に関して、2009年度の商品展開の考え方について伺いたい。
- A
コンシューマー系に関しては、昨年度に好調だったモデルをブラッシュアップして、コストダウンも同時に達成し、プラットフォーム化して展開しようと考えている。また、ラージフォーマットに関しては、インクの多様性を高めてもっと広範なお客様にご使用いただけるような形でのカスタマイズを考えている。また、ファックス付きのマルチファンクションもさらに強化していきたい。
- Q3
マルチファンクションプリンターの低価格対応について、どのような方法でコストダウンを実現するのか。
- A
回路まわりのワンチップ化や、ファックス機能・ADF(オートドキュメントフィーダー)等の一体的な設計により対応してきている。
- Q4
2008年度は、プリンター消耗品の実績が会社計画を下回ったということであるが、その要因は何か。
- A
昨年度のプリンター消耗品の状況については、市場の流通在庫が想定以上に圧縮されたということで一時的なものと捉えており、それ以外の大きな要因は認識していない。今年度については、楽観的な見方はできないが、インストールベースのプリンター本体の台数をこれまで伸ばしてきているので、その効果を期待している。
- Q5
2009年度第1四半期におけるプリンターと携帯電話の動向について伺いたい。
- A
プリンターは、特にビジネス系のものに関しては、ボトムは打った傾向があるが回復は遅れていると感じており、お客様の設備投資意欲がいかに回復してくるかが1つの大きな課題だと認識している。コンシューマー系に関しては、現在は需要期から少し離れているのでなんとも言えないが、全体としてはやはり低価格機の方が動きがいいという印象を持っている。ただし、これも市場によってだいぶ違い、日本や欧米のいいところでは比較的高価格帯のものが売れており、これからの市場環境の状況次第と感じている。 また、ディスプレイ関係は、特にスマートフォンを中心に取り組んでいるが、これらの回復は、プリンターなどの完成体に比べると早いテンポで進んでいると感じている。総合すると、デバイスの方が比較的回復が早く、特にビジネス系の完成体は少し遅れているという認識を持っている。
- Q6
小型ディスプレイ事業におけるSONY社との提携等の交渉状況について伺いたい。
- A
内容については開示できないが、6月末を目処に交渉を進めている。
- Q7
水晶デバイス事業について、2009年度は売上高が前期比微減で留まる予想となっているが、その前提を教えていただきたい。また、ローエンド分野におけるアジアのメーカーの参入に対する施策について伺いたい。
- A
今年度については、価格は下がるが数量は増えるということを前提にして、売上げは微減と見ている。また、低価格のローエンドにおけるアジア地域の競合の脅威については、確かに少しずつ上がってきているが、エプソンの主戦場である32KHzのところについては、まだそれほど影響がないと考えている。ただし、いわゆるTCXO(温度補償型水晶発振器)のところについては、台湾の競合が出てきており、競争関係は厳しくなってくると見ている。
なお、水晶デバイス事業の中期的な方向としては、生産拠点を基本的には汎用品は全て海外生産にしていくということ、また、生産革新で他社が作れないような生産性のいい方法に取り組んでいく。