GX4 / GX8
産業用スカラロボット
2022
これからの自動化生産システムを支える、高速性と正確な制動能力を兼ね備えたロボット
さまざまな環境や限られたスペースで、正確な動作が要求される産業用ロボット。その厳しいニーズを満たすために設計されたスカラ(水平多関節)ロボットです。モーション制御性能を高めるGYROPLUS Technologyにより、スマートな筐体サイズを保ちながら、高速な動作と精度の高さを両立しました。さらに、多様な作業環境に対応する、アーム長や取り付け方法、環境仕様などの豊富なバリエーションをご提供できるデザインを採用。これによりユーザーは、装置設計における最適なサイズやレイアウトの実現を通じて、生産性の向上や、省スペース化を図ることができます。労働力不足の解消に向け自動化が加速する社会課題の解決に貢献します。
生産性向上と工数削減に貢献
労働力不足の解消に向け自動化が加速する社会的背景のなか、エプソンのコア技術である水晶素材とMEMS技術の組み合わせにより生まれたジャイロセンサーと、ロボットアーム先端の振動をリアルタイムでコントローラーにフィードバックするロボット制御技術により生まれた「GYROPLUS Technology」は、速く動かし正確に止めることを可能にし、精密部品や電機電子部品に対して高精度で正確なアプローチを実現します。今まで人手に頼っていた超精密部品へのアプローチが可能になり、生産性向上と工数削減に貢献します。
また、アーム長、取り付け方法、ストローク長、プロテクション、クリーンルーム仕様など、バリエーションが豊富なため、ユーザーは最適な構成を柔軟にアレンジできます。
シンプルな外装で精度の高さを表現
ピタッと止める「GYROPLUS Technology」を表現するシンプルな外装で精度の高さを表現しました。
一般に、動作性能を向上させるには、より大きな駆動要素や重く丈夫なアームが必要になり、そのぶん作業環境への負荷が高まります。GX8は、モーション制御性能を高める「GYROPLUS Technology」を搭載することで、シンプルなデザインを保ちながら性能を向上させることを可能にしました。
また、一緒に働く人への配慮を追求し、筐体やリアダクトの凹凸をなくし、状態表示LEDランプを見やすい場所に設置しています。
新しいスカラロボットの外装を実現
従来のスカラロボットは筐体の上ケースとアームを繋ぐため、筐体の表面に上部からネジ止めをする竪穴の溝が発生していました。
この竪穴を無くすことを目標に、表面にヒケなどを発生させないケースとアームの止め方を設計検討し、精度の高さと速さを備えた新しいスカラロボットの外装を実現しました。