2014年3月期(2013年度)第3四半期決算説明会 質疑応答要約
全社
情報関連機器
- Q1
第3四半期の営業利益の前年同期からの増益要因を教えて欲しい。
- A
前年同期に対しては、各事業における戦略の進捗のほか、為替影響による増益効果も約126億円あり、149億円の増益となった。
増益の大半が情報関連機器事業セグメントであり、インクジェットプリンター事業については、本体の競争力強化を背景にした価格施策や新興国市場向けの大容量インクタンクモデルの数量増加などにより、モデルミックス改善が進み平均販売単価が上昇したことに加え、消耗品の売上増加などにより増益となった。ビジネスシステム事業やビジュアルコミュニケーション事業も、数量増加などにより増益となった。 - Q2
今年度の第4四半期の予想の前提を教えて欲しい。
- A
全社費用セグメントにおいて、前年度の第4四半期に計上した知財収入を今期は見込んでいないことに加え、デバイス精密機器事業セグメントにおけるマイクロデバイス事業の市場環境の変化に伴い業績を見直したことなどにより、連結営業利益では減益となる見込みである。一方で、主力の情報関連機器事業セグメントにおいては、インクジェットプリンター事業での戦略の進捗やビジュアルコミュニケーション事業での販売拡大を見込み、セグメント全体では40億円余りの増益を見込んでいる。
- Q3
株主への利益還元の考え方を教えて欲しい。
- A
今年度の期末配当については、今回、通期業績予想を前回予想から上方修正することとなったため、今期の財務状況や利益水準を総合的に勘案のうえ、株主の皆様へのより積極的な利益還元の観点から、期末配当予想を1株当たり37円に増額し、年間での配当予想を50円に修正した。
今後の配当方針としては、安定配当を基本に、中長期的には連結配当性向30%を目標として利益還元に取り組むとの基本方針に基づき、業績水準の向上・安定化に取り組みつつ、段階的に業績連動型の利益還元に移行していく方針である。 - Q4
インクジェットプリンターの販売状況を教えて欲しい。
- A
第3四半期における本体の販売数量は、年末商戦期における競合他社の価格攻勢などもあり、総数では計画に若干届かなかったものの、本体の競争力を背景に販売価格を維持できたことや、大容量インクタンクモデルやオフィス向けモデルの販売も計画に近い水準で推移し、戦略に沿った形で本体のミックス改善を進めることができた。
消耗品販売も地域により若干の濃淡はあるものの、おおむね計画通り推移した。 - Q5
大容量インクタンクモデルの販売は来年度以降も拡大が可能と考えられるのか。
- A
今年度は、ラインアップの充実やエマージング地域における販売地域の拡大もあり順調に拡大した。来年度の計画については今後策定するが、ページプリンターに対するプリントのコストパフォーマンスがお客様に評価されつつあり、拡大は十分可能であると考える。
- Q6
消耗品売上の来年度以降の考え方を教えて欲しい。
- A
インクジェットプリンターやページプリンターなどを含めたプリンティング市場全体でのプリント需要は、横ばいもしくは微増で推移していると考えている。
エプソンは、オフィス向けにインクジェットプリンターの展開を加速することで、中長期的にオフィスでのプリント需要を獲得するという戦略のもと、本体のラインアップを充実させてきており、その効果も徐々に表れてくるものと考えている。