YUIMA NAKAZATOと創るファッションの未来
衣装内覧会・トークセッション
2023年10月3日、代官山ヒルサイドテラス(東京)にて、エプソンとYUIMA NAKAZATOが合同で、衣装内覧会・トークセッションを開催しました。
パートナーシップ締結から1年が経ち、YUIMA NAKAZATOの最新コレクション「MAGMA」の中から、エプソンがサポートした衣装の一部を展示し、改めて、そこで活用したデジタル捺染技術について、また、それがどのようにしてファッションの未来へ貢献しうるか、そしてパートナーシップの展望を、中里氏とのトークセッション等を通じてご紹介させていただきました。
左:プリンティングソリューションズ事業本部 副事業本部長 P商業・産業事業部長 五十嵐人志
中央:プリンティングソリューションズ事業本部長 𠮷田潤吉
右:ファッションデザイナー 中里唯馬氏
展示衣装
2023年7月にパリオートクチュールファッションウィークで発表されたYUIMA NAKAZATOの新コレクション「MAGMA」の中から、エプソンがサポートした衣装のうち、5体を展示。実際にパリで発表された衣装を間近で見ることができる内覧会となりました。
薄く柔らかなシルクオーガンジー生地へデジタル捺染プリントを施した衣装をはじめ、ドライファイバーテクノロジー*1を使って使用済み衣服から不織布シートを作成し、そこにプリントをして作られた衣装を展示しました。
一部のシルク生地へのプリントには、エプソンの新型デジタル捺染機「ML-13000(プロトタイプ)」を使用。プリント後の蒸しと洗いの工程が不要な顔料インクを使用するとともに、デジタル捺染で必要となる前処理剤も必要な箇所にだけ塗布することが可能になり、シルクオーガンジーがもつ風合いの柔らかさを生かした衣装を完成することができ、来場されたメディアやお客様に実際に触っていただくことでその品質を実感いただきました。
トークセッション
プリンティングソリューションズ事業本部 副事業本部長 五十嵐人志と中里氏によるトークセッションを行いました。コレクションで使用しているシルク生地の製作会社からの「シルクオーガンジーのような薄い生地に高画質で安定的に、連続してプリントができることに驚いた」といったコメントを引用しながら、デザイナーのクリエーションを具現化するインクジェット技術、顔料インクプロセスについて実際の衣装を手に取りながらトークを展開。
また、五十嵐は、「中里さんのコレクション用のプリントは長野県の富士見町にあるエプソンのソリューションセンターで実施している。ここ数年で世界各国にソリューションセンターを設立しており、お客さまとの接点の場を作り、エプソンのソリューションの価値を体感いただきたい」と語った。
パートナーシップ1年間の歩み
エプソンのプリンティングソリューションズ事業本部長 𠮷田潤吉から、当社のあゆみ、中でも環境に対するあゆみと、インクジェットソリューションによるファッション業界への貢献について、今年放映されたテレビCMの映像も踏まえながら紹介。その後、YUIMA NAKAZATOとのパートナーシップ締結から1年間の活動内容をダイジェストでお伝えしました。
ドキュメンタリー映画内の一部の映像を国内初公開
中里氏のケニア訪問からパリでの発表まで1年に渡ったYUIMA NAKAZATOのオートクチュールコレクション制作の舞台裏に密着したドキュメンタリー映画本編の一部を本会にて日本で初公開をしました。この映画には、エプソンがYUIMA NAKAZATOのコレクション制作に向けて、デジタル捺染技術とドライファイバーテクノロジー*1 を活用し、どのようにサポートしたかご覧いただける内容も含まれます。劇場公開は2024年予定。
内覧会では、映画を監督した関根光才氏と中里氏によるトークセッションが行われました。ともにアフリカのケニアで目の当たりにした内容などを振り返りながら、映画完成に向けた想いや撮影時のエピソードを語りました。
*1 水をほとんど使用せず、多様な素材を繊維化し高機能化し高性能化するエプソン独自の技術。詳細はこちらをご確認ください。