2023年7月19日
セイコーエプソン株式会社
『メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023』出展について
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、2023年7月26日(水)~7月28日(金)に東京ビッグサイトで開催される『メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023』に出展します。
エプソンが創業から培ってきた「省・小・精の技術」を基盤とした高精度センシング技術など、エプソンの強みを生かしたセンシングデバイスの展示を行います。また、エプソンのセンサーを搭載したお客様の実機や、エプソンの振動センサーならびに加速度センサーがどのように使用されているかを模型にしたダムのジオラマなども展示予定です。
エプソンのセンシングデバイスは、独自の技術で精度を高め、安全・快適な社会インフラの構築と産業イノベーションの促進で、スマート化する社会の実現に貢献していきます。
<センシングデバイス出展製品>
●加速度センサー
物体の速度の時間変化(加速度)を計測する慣性センサーです。
エプソンの加速度センサーは、直流の加速度が検出可能なため、定加速度や重力加速度を検出することもでき、物体がどのような姿勢にあるのかがわかります。また、加速度データを適切に処理することで、振動や衝撃などの現象を把握することも可能です。さらに、3軸同時検出により高分解能・広検出範囲が特長で、地震計や資源探査、構造ヘルスモニタリング、環境振動測定などで利用されます。
●振動センサー
物体の振動を検知するセンサーです。振動を表す物理量は変位、速度、加速度があり、一般的に振動の対象物や周波数により検知する物理量を選択します。
変位 | 構造物の固有振動や低速回転機器のアンバランスなどの検知に適しています。 振動の周波数は主に100Hz以下になります。 |
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速度 | 一般的なモーターのアンバランスなどの検知に適しています。 振動の周波数は10~1,000Hzの範囲になります。 |
加速度 | ベアリング損傷などの検知に適しています。 振動の周波数は1,000Hz以上になります。 |
振動センサーは、生産設備や土木構造物の他に、研究開発の分野で使用されています。
生産設備では、モーターやベアリングなど設備機器の劣化や損傷、故障を早期に検出することが可能なため、保全の他、故障によるダウンタイムの削減や、修理コストの抑制といった生産の効率化にも寄与しています。
研究開発の分野では、製品設計や製品の耐久試験などで活用されています。その他、自動車業界、鉄道業界、電気機器、生産ロボットなど幅広い分野で使用されています。
エプソンの振動センサーは、3軸同時検出により振動を漏れなく検出し、高い分解能や広検出範囲が特長で、水力発電や火力発電施設、その他回転機械を有する設備の予知保全、品質工程管理などで利用されています。また、低速回転機器の振動測定に最適で、ISO10816/ISO20816*1に準拠しています。国の管理指針に基づき水門・ダムのゲートを開閉するモーターの振動を計測し、装置の状態把握と適切なメンテナンスを実現します。
●慣性計測ユニット(IMU*2)
角速度(ジャイロ)センサー3軸、加速度センサー3軸と温度センサーが搭載されており、3次元の慣性運動(直交3軸方向の並進運動および回転運動)を検出するユニットで、加速度センサーにより並進運動を、ジャイロセンサーにより回転運動を検出します。加速度と角速度を高精度に計測し、計測結果を利用することで、運動体の挙動(姿勢・軌跡)・把握・推測、制御を目的として使用されます。
エプソンの慣性計測ユニット(IMU)は、高安定な温度特性、高精度なアライメント、高いバイアス安定性、小型(1インチサイズ)かつ軽量(10g)が特長で、精密農業(GNSS*3)の測位測定、カメラ/アンテナ/衛星の制振制御、精密農業(GNSS)の位置・姿勢制御、多関節ロボット等のアームの制御などで利用されます。
2023年6月15日に新製品を発表し、ハイスペックモデルである「M-G370PDG」を新たに1インチサイズプラットフォームの製品としてラインアップしました。ジャイロセンサーのすべての検出範囲において、ノンリニアリティ*4特性0.05%を実現しています。
『メンテナンス・レジリエンスTOKYO2023』の参加登録(無料)方法については、以下ウェブサイトをご参照ください。
https://www.jma-onlineservice.com/7all/jp_mente/registration.php?exhibitor=EX000584
【お客様のお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 MD営業部 展示会担当
E-mail:MD_marcom@exc.epson.co.jp
*1 ISO10816/ISO20816:ISO(International Organization for Standardization)により作成された、回転機械および非回転機械で測定される機械振動の測定および評価に関する一般的なガイドラインを定める基本文書
*2 慣性計測ユニット(Inertial Measurement Unit:通称IMU):3軸の角速度センサーと3軸の加速度センサーからなる慣性運動量を検出する装置
*3 GNSS(Global Navigation Satellite System):全地球測位衛星システム
*4 ノンリニアリティ:ジャイロセンサーあるいは加速度センサーの入出力特性において、線形近似したときの近似直線と出力値のずれ幅(誤差)の最大値をフルスケールとの比で表したもの
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。