事業内容

最強のものづくり集団を目指して

100個以上もの精密部品で小宇宙を構成する芸術品、機械式腕時計。正確さの粋を極めたクオーツ腕時計。私たちのものづくりは、これら腕時計のムーブメント(駆動部分)製造・組み立てからスタートしました。
そして現在、時代のトレンドは「より小さく、より精密なもの」。私たちは腕時計製造で培った精密加工技術をベースに、より確かな微細加工技術を追求しています。インクジェットプリンターの心臓部であるヘッド部品やウエアラブル機器の製造、また、それらものづくりを支える精密金型・治工具をご提供し、世界の国々でご利用いただいております。
"最強のものづくり集団を目指す"を合言葉に、私たちは常にお客様と向き合い、最高水準のものづくりを心掛け、ご満足いただける製品をお届けします。

インクジェットプリンター用ヘッド組み立ておよび部品製造

インクジェットプリンターは、超微小なインク滴を用紙などのメディアに直接飛ばして印刷するもので、エプソン独自の技術によりインク滴のサイズを自在にコントロールし、高速・高画質な印刷を実現しています。
当社ではそのインク滴を吐出するプリントヘッドの製造を担っています。
精密プレスや樹脂成形などの部品製造から、自社開発したフルオート装置による組み立ておよび検査までを一貫生産ラインで製造しております。

ドットインパクトプリンター用ヘッドの製造

ドットインパクトプリンターは、ビジネスにおける複写伝票印刷業務や連続帳票印刷業務に欠かせないプリンターで、納品書や請求書等の印刷にご利用いただいております。
当社では駆動ユニットであるヘッドの製造や高磁気特性を得られるフレームの内製をはじめとした三次元プレスによるキーパーツ製造、時計制作の精密加工技術が基盤となった高密度実装を、自社開発した装置にて行っています。

ウオッチ製造(ムーブメント組み立て、完成時計組み立て)

時を正確に刻むことを突き詰めたアナログクオーツ。
当社ではその心臓部であるムーブメントの組み立てを日々の改善にて徹底的に合理化・効率化された生産ラインにて行っております。
また、完成時計の組み立ても行っており、熟練の作業者が、数多くの精密な部品を手作業で組み込んでおります。
当社では長年にわたり培われた技術を伝承しつつ、新しいものを作ってお客様へお届けしています。

インクジェットプリンター部品製造金型の製作(プレス部品・成形部品)

インクジェットプリンターの心臓部であるインクジェットヘッドは高品質かつ高精度パーツの集合体であり、それらを製造するために用いる金型は高難度加工が要求されます。
当社のルーツである時計金型製造技術・技能をベースに、古き汎用機から最新鋭のNC工作機械までを駆使し、切削/研削/放電加工を極める集団を目指し、お客様の要求品質を満たす金型製作に日々挑戦しております。

生産装置、部品の設計・開発

長年にわたり培った精密加工技術を活かし、企画から出荷までの一貫生産体制による「より良いものづくり」を提供しています。
メカ設計・電気設計、部品製作、治工具・金型製作、組み立て・評価までを社内で一貫して行い、幅広い「ものづくり技術」を提供し、身近な製品から産業用まで多彩な製品づくりを支えています。

医療機器の製造

がんの有無を手術中に確認する際に、特殊なタンパク質にだけ反応させる免疫組織化学染色を用います。
この作業を電界撹拌技術を使って迅速になおかつ自動化することで検査技師の作業負担を軽減し、早期診断・早期治療開始再手術回避などで患者への負担軽減につながる可能性があります。
こちらは秋田県産業技術センター・秋田大学・当社の産学官連携で開発に成功。
電界撹拌染色装置【ヒスト・テック®R-IHC®】自動染色装置【ヒスト・テック® ラピート® Auto】として製品化を実現し、サクラファインテックジャパン㈱より販売しています。

*1「ヒスト・テック®」「ラピート®」は、サクラファインテックジャパン株式会社の登録商標です。
*2 電界撹拌技術:電場を用いて微少量の液滴を非接触で撹拌する技術。

※2020年に「世界初の技術「電界撹拌」を用いたがん迅速診断支援装置の開発」の取り組みで、「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」を受賞しました。

【参考】秋田エプソンが「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」を受賞 ※記事は、当時の内容のものです