自動染色装置『ヒスト・テック® ラピート® Auto』発表記者会見を開催

去る4/6(水)秋田県庁において、自動染色装置『ヒスト・テック® ラピート® Auto』*1新製品発表記者会見を開催しました。
本装置は、秋田大学医学部附属病院と秋田県産業技術センターが開発した技術を活用し、秋田エプソンが製造、製造販売業者であるサクラファインテックジャパンが販売を行うもので、秋田の産官学連携により実現できました。
また、本装置開発の取り組みが「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」において、「世界初の技術「電界撹拌」*2を用いたがん迅速診断支援装置の開発」として表彰されております。


【参考】秋田エプソンが「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」を受賞


本装置により、がんの有無などを手術中に確認する際の免疫組織染色の工程を自動化することで、検査技師の作業負担を軽減し、染色時間も大幅に短縮できることから、早期診断・早期治療開始、再手術回避などで患者への負担軽減につながる可能性があります。

『ヒスト・テック® ラピート® Auto』は、2022年4月14日~16日に神戸にて開催された「第111回日本病理学会総会」にも展示、4月15日付でサクラファインテックジャパンより発売を開始しています。

本装置の開発・製造への取り組みは、エプソングループの長期ビジョン「Epson 25 Renewed」で目指す「持続可能でこころ豊かな社会の実現」の方向性と合致し、今後、医療従事者・患者への負担軽減などを通じての社会貢献、そして、秋田のものづくりにおける地域振興につながるものと確信しています。

*1 「ヒスト・テック®」「ラピート®」は、サクラファインテックジャパン株式会社の登録商標です。
*2 電界撹拌技術:電場を用いて微少量の液滴を非接触で撹拌する技術。

自動染色装置『ヒスト・テック® ラピート® Auto』

前右より 南條先生2)、南谷病院長1)、遠藤社長7)、桜井様6)
後右より 小野先生4)、今井先生3)、赤上様5)

『ヒスト・テック® ラピート® Auto』と桜井様6)(左)

迅速病理診断について説明する南條先生2)

新しい仕様について説明する遠藤社長7)

記者会見ご登壇者(順不同)
1)秋田大学 医学部附属病院 病院長 南谷佳弘先生
2)秋田大学 医学部附属病院 病理診断科・病理部 部長 南條博先生
3)秋田大学 医学部附属病院 胸部外科 准教授 今井一博先生
4)秋田大学 医学部附属病院 脳神経外科 助教 小野隆裕先生
5)秋田県 産業労働部 産業技術センター 技術フェロー 赤上陽一様
6)サクラファインテックジャパン株式会社 執行役員 マーケティング本部 本部長 桜井恵子様
7)秋田エプソン株式会社 代表取締役社長 遠藤正敏