2010年10月 大容量インクタンクシステム搭載インクジェットプリンター「L100/L200」
「L100」
「L200」
L100(単機能プリンター)/L200(多機能プリンター)
印刷方式 | オンデマンド型インクジェット |
ノズル配列 | 黒90ノズル、カラー29ノズル×3色 |
解像度 | 5760×1440dpi |
インク | 4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー) |
印刷スピード | モノクロ文書(A4サイズ) 約27ppm、カラー文書(A4サイズ) 約15ppm、写真(ポストカードサイズ) 約66秒/枚 |
外形寸法※ | 508mm×304mm×151mm(W×D×H) |
重量※ | 4.3kg |
消費電力※ | 12.0W(動作時) |
<スキャナー部基本仕様※>
形式 | フラットベッドカラーイメージスキャナー |
センサー | CIS |
解像度 | 600 × 1200dpi |
<コピー機能>※
コピー速度 | モノクロテキスト文書(A4サイズ) 約11秒、カラーテキスト文書(A4サイズ) 約38秒 |
最大コピー数 | 20枚 |
※L200の仕様
製品特長
インクカートリッジに代わって、大容量(各色70ml)インクタンクシステムを搭載した、世界で初めてのプリンター。モノクロ印刷の場合には約4,000枚※1もの大量印刷が可能で、エプソン独自のマイクロピエゾテクノロジーによる高い印刷クオリティーを維持したまま、エマージング市場で求められる低ランニングコストを実現しています。
インクを使い切った後は、お客様ご自身でインクを補充していただけるようになっており、その補充作業が簡単にできるように、インクタンクを本体から外せるようにしたり、インクを注ぎやすいようにボトルの先端を細くするなどの細かい配慮もなされています。
また、大容量インクタンクを搭載することで、インクカートリッジの消費が削減されるため、カートリッジ交換式プリンターと比較した場合のライフサイクルでのCO2排出量が約46%低減する※2など、環境性能にも優れています。
※1 印刷可能枚数は国際標準規格であるISO/IEC24712(測定画像)をエプソン独自の測定方法により算出
※2 2010年に発売した「Epson Stylus T13」と、エプソンの評価条件により比較した場合
誕生の背景
今後の世界経済の成長をけん引するエマージング市場の一つであるインドネシアでは、印字品質よりも、印刷コストがプリンターを選ぶ際の最重要項目でした。エプソンのプリンターも、プリンターの性能を十分に発揮するために用意された純正インクカートリッジを使うのではなく、外部のタンクやボトルに入った安価なインクをプリントヘッドへ供給できるように改造した状態で使用されていることが多かったのです。しかし、この改造によって、印字不良やインク漏れが頻発し、修理にかかるコストや、修理している間の代替機のコストなど、想定していなかった費用が発生し、結局は高い印刷コストになってしまう、というケースもたびたび起こっていました。
お客様に安心して、長い期間にわたってエプソンのプリンターを使っていただくために、エマージング市場で受け入れていただけるトータルコストを追求したプリンターが、この大容量インクタンクシステム搭載プリンター「L100/L200」なのです。
成果と反響
インドネシアでは発売直後からビジネス用途として注目を集め、好調に販売を伸ばしていきました。そして発売から1年あまりで、インドネシア市場でのエプソンのインクジェットプリンターの販売数量比率は、大容量インクタンクシステム搭載プリンターがおよそ半分に達するほどになったのです。この商品は、タイやインド、中国などのアジア諸国に販売エリアが拡大し、さらに南米や東欧、中近東諸国へと全世界で販売されるようになりました。
この商品の成功により、エマージング市場における高収益ビジネスモデル転換に加速がつきました。