2005年9月 ホームプロジェクター ドリーミオ「EMP-TWD1」
表示方式 | 3LCD方式 |
液晶パネル | 0.55型ポリシリコンTFTワイド液晶パネル(16:9) |
画素数 | 854×480×3枚 |
光源 | 135W UHE |
投影サイズ | 30〜300型 |
色再現性 | 8bitカラープロセッシング(約1677万色) |
輝度 | 1200lm(最大) |
外形寸法 | (W)340×(D)310×(H)180mm(突起部含まず) |
消費電力 | 230W |
質量 | 約7.0kg |
製品特長
リビングルームのような明るい部屋でもくっきり見える1200ルーメンの高輝度プロジェクターに、高画質DVDプレーヤー、高音質DD(ダイレクトドライブ)スピーカーを一体にしたホームプロジェクター ドリーミオ「EMP-TWD1」。
“電源を入れる”“DVDディスクを入れる”
これだけの作業で、「いつでも」「どこでも」「誰でも」迫力の大画面を楽しむことができる、まったく新しいコンセプトのプロジェクターで、それまでの“プロジェクターは他の機器との接続が面倒”というイメージを払拭する、革新的な商品でした。
小型化・省エネ化を実現したエプソン独自の高効率ランプ「E-TORL(Epson-Twin Optimize Reflection Lamp」、最適なカラーバランスを光学的に調整する「エプソンシネマフィルタ」、2メートルの距離があれば80型ワイドスクリーンへの投写を可能にする短焦点1.5倍ズームレンズなど、エプソンが長年に亘って培ってきた技術を満載し、美しい映像を再現する、というホームプロジェクターとしての基本的な機能の向上を追求しました。また、ひとつの筐体の中に、光源から熱を発するプロジェクターと、熱を嫌うDVDプレーヤーとをスペース効率良く収めるという難しい課題にも挑戦し、それを見事にクリアした商品です。
臨場感あふれる映像に欠かせない音には、円形に拡がる特性を持つ日本ビクター株式会社製のDDスピーカーを採用し、2チャンネルでも広がりのある高音質にしました。
さらに、デザインはどこにでも収納しやすいキューブ型、本体やケーブルもリビングルームに調和しやすい白に統一しました。
誕生の背景
薄型大画面テレビ市場が急激に拡大するなか、プロジェクターによるホームシアターは映画マニアやAVマニアなど、限られた層が楽しむもの、という認識が長い間定着していました。しかし、自宅で映画(DVD)鑑賞を楽しむ人は多く、より大きな画面で映画を楽しみたいというニーズは少なくないと当社は確信していました。プロジェクター市場を拡大させるためには、マニア層向けというプロジェクターに対する固定観念を払拭し、潜在ニーズに応える商品、つまり、AV機器の扱いに不慣れな人でも抵抗なく使えるプロジェクター、誰にでも簡単に接続、操作できるプロジェクターが求められていたのです。
成果と反響
国内では発売直後から翌年の後継機発売までの約1年に亘って、連続売上ランキングNo.1を記録する大ヒットとなりました。多くのメディアからもプロジェクター市場の裾野拡大を牽引する商品として取り上げられ、「ドリーミオ」という商品ブランドがホームプロジェクターの代名詞として扱われるほどの認知を得ました。
海外でも商品コンセプトの目新しさやプロジェクターらしくないデザインが好評で、各国市場で予想を上回る販売実績となりました。
EMP-TWD1は、ビジネスユースが圧倒的に多いプロジェクター市場に、手軽にホームシアターを楽しむという文化を生み出し、ホーム市場を開拓していく先駆商品の役割を果たしました。