2023年4月25日

セイコーエプソン株式会社

手首以外での計測にも対応可能な『Epson Wellness SDK』をリリース

- 頭部や上腕、胴体、足での生体センシング、活動量計測に対応 -

セイコーエプソン株式会社(以下エプソン)は、販売中の小型低消費電力PPG*1ヘルスケアセンサー「E508M10」をより使いやすくするため、手首以外でのセンシングにも対応した『Epson Wellness SDK』(Software Development Kit、以下SDK)をアップデートしました。今回のSDKアップデートにより、手首以外でも容易に生体センシングや活動量計測が可能になります。

なお、本SDKは4月25日より提供を開始します。

健康寿命の延伸や、生活習慣病予防などにより、健康を自分で管理するセルフケアへの需要が高まっており、手首に装着するスマートウオッチやフィットネスバンドが普及しています。そうした中、スマートイヤホンやスマートリングなど手首以外でも生体センシングや活動量を計測する機器が展開されています。

本SDKは、いままで主流であった手首での計測に加え、頭部や上腕、胴体、足などでの生体センシングや活動量計測に対応しています。そのため、衛生業務従事者や工場勤務者など、手首に活動量計が装着しづらい方の健康管理や活動量計測にも適用できるようになります。

本SDKでは、脈波データを基に、各種生体情報(脈拍値、血中酸素飽和度、脈拍間隔計測、HRV*2計測)や、活動量情報(消費カロリー、睡眠分析、ストレス分析、歩数、行動判別、座りすぎ検知)の出力ができます。

PPGヘルスケアセンサー「E508M10」

*1 PPG:Photo PlethysmoGraphyの略。「光電式容積脈波記録法」

*2 HRV:Heart Rate Variabilityの略。「心拍変動」心拍間隔の周期的な変動のこと

エプソンは、長年のPPGヘルスケアセンサーならびに計測アルゴリズム開発の技術や知見を生かし、利用される方の「生活の質向上」を目指してまいります。

■Epson Wellness SDK*3の概要

機能 内容
脈拍数計測 センシング波形の脈拍数への変換
PPI計測*4 脈拍間隔計測
静的血中酸素飽和度計測 センシング波形の血中酸素飽和度への変換
睡眠の質計測 睡眠の質の4段階(覚醒、レム、浅い、深い)計測
ストレス計測 エキサイト状態・リラックス状態の計測
脈拍ゾーン判別 脈拍値からウォーミングアップ、脂肪燃焼、トレーニングを自動判別
消費カロリー計測 消費カロリー計測
歩数計測 歩数計測。歩数と身長から推定移動距離の計算
行動判別計測 行動判別(休息、日常生活、ウォーキング、ランニング、サイクリング、エアロビクス、その他の運動)
座りすぎ計測 長時間座っているとアラート発信

*3 Epson Wellness SDKの動作には、Arm® Cortex®-M4F以上のMCU、および加速度センサーが必要です。Arm® Cortex®-M4FはArm Limitedの登録商標です。

*4 PPI:Pulse to Pulse intervalの略

■PPGヘルスケアセンサーの詳細は、以下WEBサイトをご覧ください。

製品ページ(英文サイト):https://global.epson.com/products_and_drivers/vsm/ppg/

■お客様のお問い合わせ窓口

セイコーエプソン株式会社 VSMプロジェクト

Visual Sensing Module Site(英文サイト)のコンタクトフォームよりお問い合わせください。

https://global.epson.com/products_and_drivers/vsm/

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。