2023年10月5日

セイコーエプソン株式会社

セイコーエプソン株式会社（以下 エプソン）は、このたびプリンター4種、スキャナー1種のデザインが、暮らしや社会を豊かに導くデザインに対して与えられる「2023年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。受賞デザインと審査員の評価コメントは以下のとおりです。

【審査員の評価コメント】

このクラスのマルチファンクションプリンターは、さまざまなオプションが取り付けられる複雑な製品である。本体はインクジェット方式による環境負荷の軽減を角のない柔らかなフォルムで表現した優しいデザインが評価された。インクカートリッジの窓は差別化よりも操作の補助的な役割もあるのではないかと感じた。将来的にはフィニッシャーや給紙ユニットなどのオプションユニットも、さらに本体のデザインに合わせられることも期待したい。

【審査員の評価コメント】

街中でよく見かける写真印刷サービス店舗用の特殊なプリンター。この製品はフロントパネル側だけで必要な操作が完結できるようになっていて、同じプリンターを店の中に何台もコンパクトに組み合わせて配置できるのが特徴だ。一見シンプルで何の変哲もない四角のようだが、写真印刷と言う特殊かつ超小規模な店舗の中では、スペースは非常に大事なはずだ。実はこうしたデザインの工夫によって、かなりのスペースの節約が想定されるのではないだろうか。

【審査員の評価コメント】

これまでもエプソンはキューブ型のレシートプリンターを発売していたが、ついに究極の立方体にした。完全なる立方形はクリーンな印象で多くの店舗に歓迎されるだろう。セルフレジに対応するために、本体の向きを変えて排紙方向を変えるアイデアなど、使う人のことを徹底して考えてある。このアイデアにぴったりのフォルムがキューブ型だと感じた。フォルムだけのキューブ型では無いデザインが高く評価された。

【審査員の評価コメント】

ユーザーからの声に答えて、従来の機種から製品の構成を大幅に見直し、奥行きが短縮され、設置スペースのコンパクト化が達成できた、ガーメントプリンターシリーズのスタンダードモデルである。聡明さを感じる程よい丸みと高機能性が、美しく配置されたディテールと組み合わさり魅力的に映る。さらに、白を基調に作業性の高い操作部や可動部、上部の透明な蓋などは黒で統一され、使い勝手に根差したブランドアイデンティティがしっかりと表現され、シリーズ全体の信頼性と高度な技術を感じさせる。また、ソフトウェアもPCの知識を必要としない、誰もが使いやすく分かりやすい整理されたグラフィックで提供されており、この点においても高く評価したい。

【審査員の評価コメント】

原稿の厚みを2つに分類する事で徹底的にサイズを小型化したアイデアが素晴らしい。普通紙の原稿はUターンさせて読み取ることで接地面積を小さくし、本体の角度を後ろに倒せば厚みのある原稿も読み取ることができる。とても面白い構成だ。本体が可動するという難しいテーマをデザインですっきりと小さくまとめてある点が評価された。

以上