2023年4月19日
セイコーエプソン株式会社
エプソンのIMU『M-G370』を搭載したトノックス製路面プロファイラが国土交通省の新技術活用システムとして承認
- 車載搭載型非接触式路面プロファイラが、「点検支援技術 性能カタログ」に掲載 -
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、当社製の高性能な慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)『M-G370』を搭載した株式会社トノックス(本社:神奈川県平塚市、会長兼社長:殿内 荘太郎、以下 トノックス)製の車載搭載型非接触式路面プロファイラ「Tx-IRI」が、3月下旬に国土交通省の技術検討委員会より新技術活用システムとして承認され、このほど国土交通省の「点検支援技術 性能カタログ」に掲載されたことをお知らせします。
エプソンは、2014年にIMU製品を発売して以来、さまざまなアプリケーションに採用され、多くの実績と高い品質により、市場から高い評価を得ています。近年では、大型構造物のヘルスモニタリングや橋梁モニタリング、さらには舗装道路モニタリングなどの社会インフラにおける劣化監視・計測で高精度計測のニーズが高まっており、その解決手段として、高精度IMUを用いた機器の需要が高まっています。
国土交通省道路局は、直轄国道の舗装の定期点検において、「舗装点検・道路巡視の支援技術」の公募により、新技術の積極的な採用を行なっています。公募技術に対して実道試験を行い、一定以上の性能などが確認でき、技術検討委員会により承認されたものについては、「点検支援技術 性能カタログ」に公表し、点検者による機器などの選定や選択が円滑に行われることが期待されています。
トノックスは、合理的・効率的に舗装道路を維持管理するための、あらゆる車両に取り付けが可能な業界初*1の車載搭載型非接触路面プロファイラ「Tx-IRI」を開発しました。「Tx-IRI」は、センサーBOXを車体の床下に取り付けて走行すると、路面のプロファイルとIRI*2が計測できる車載搭載型の装置です。
センサーBOX内部には、2台のレーザー変位計と当社製IMU『M-G370』が内蔵されており、路面の勾配を精度高く検出します。また、同時にGNSS*3データと車速パルスの入力により、車両の位置を検出します。これらをソフトウェア処理によって、測位座標および距離データに紐づけされたプロファイルとIRI指標による路面状態の定量化を図ることができます。
エプソンは、「省・小・精の技術」を極めた高精度センシング技術により、地震・環境振動計測をはじめ、大型構造物のヘルスモニタリングや橋梁モニタリングなど幅広い用途での高精度計測を実現、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。
【関連リンク】
■国土交通省
国土交通省道路局の「点検支援技術 性能カタログ」については、下記ホームページをご参照ください。
URL:https://www.mlit.go.jp/road/tech/pdf/catalog-hosou-zyunshi.pdf
※トノックス詳細内容掲載ページ:PDF P15、P62~68 技術番号PA010006-V0022
■エプソンのIMUについて
エプソンのIMUの製品一覧、特長などについては、下記ホームページをご参照ください。
URL:https://www.epson.jp/prod/sensing_system/
■トノックスについて
トノックスは、働く車の専門メーカーとして、主に官公庁向け警察車両や緊急車両、企業・個人向けに福祉車両や冷凍車・保冷車・宣伝車・移動販売車・現金輸送車・移動ATM車・バスの架装やトラックの荷台製造などの特装車の企画・開発から製造までを行っています。
<会社概要>
- 会社名:株式会社トノックス
- 設立:1950年10月
- 代表者:代表取締役会長兼社長 殿内 荘太郎
- 資本金:3億3000万円
- 従業員:280名
- 本社:神奈川県平塚市長瀞2番6号
-
事業内容:
- 特装・特装車の設計開発、製作
- フォークリフト・建設機械キャビンの設計開発、製作
- 輸入車の出荷前納車点検整備
- 電着塗装による自動車体・部品塗装、建材塗装
- URL:https://tonox.jp
【お客様のお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 MD営業部(センシングシステム担当)
URL:https://www.epson.jp/prod/sensing_system/contact/
【Tx-IRIのお問い合わせ窓口】
株式会社トノックス 計装システム事業部
URL:http://www.tonox.com
*1 2023年3月31日現在。トノックス調べ。
*2 IRI(International Roughness Index):国際ラフネス指数のこと。世界銀行が提唱した舗装路面と運転者の乗り心地を関連づけた指数。
*3 GNSS(Global Navigation Satellite System):全地球測位衛星システム
以上
記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。