2022年11月21日

セイコーエプソン株式会社

令和4年度 関東地方発明表彰「長野県知事賞」「発明奨励賞」受賞

- ジャイロセンサーにより優れた制振性を実現 -

「長野県知事賞」受賞者:写真左 元𠮷 正樹/写真右 飯田 泉

セイコーエプソン株式会社は、公益社団法人発明協会が主催する「令和4年度 関東地方発明表彰」において、下記のとおり受賞したことをお知らせします。なお、表彰式は11月18日(金)に、ベルクラシック甲府(山梨県甲府市)で行われました。

受賞名 発明名称 登録番号
長野県知事賞 慣性センサー搭載型ロボットの発明 特許第5541258号
発明奨励賞 高感度高安定の超小型水晶ジャイロセンサーの発明 特許第4848873号

大正10年に始まった地方発明表彰は、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、それぞれの地方において優れた発明、考案または意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰する制度です。

今回「長野県知事賞」を受賞した発明は、水平多関節ロボットや垂直多関節ロボットといったアームを備えるロボットに、回転方向や回転角度速度、振動などを検知するジャイロセンサーなどの慣性センサーを搭載し、アームの動作と停止に応じて、慣性センサーからの情報をアーム駆動用モーターの制御に使用するか否かを切り替えるものです。

本技術により、アーム動作時は慣性センサーからの情報を使用してロボットの制振性を高め、アーム停止時は慣性センサーからの情報を使用せずにロボットの安定性を確保することが可能となりました。本技術は、「ジャイロプラステクノロジー」の中核技術として、ジャイロセンサーを搭載したロボット全てに採用されています。

「発明奨励賞」を受賞した発明は、振動子に水晶素材を用いたダブルT型構造のジャイロセンサーにおいて、振動子の共振周波数を適切に設定することにより、幅広い温度帯域で出力信号を安定化するものです。

本技術により、超小型、低ノイズで感度が高く、温度特性や耐振動性、耐衝撃性に優れたジャイロセンサーを実現することができました。本技術は、当社のジャイロセンサー全てに採用されています。

【受賞および受賞者】

<長野県知事賞>

  • 元𠮷 正樹(もとよし まさき)

    セイコーエプソン株式会社 マニュファクチャリングソリューションズ事業部 MS企画設計部

  • 飯田 泉(いいだ いずみ)

    セイコーエプソン株式会社 マニュファクチャリングソリューションズ事業部 MS企画設計部

<発明奨励賞>

  • 小倉 誠一郎(おぐら せいいちろう)

    セイコーエプソン株式会社 マイクロデバイス事業部 TD商品開発部

  • 菊池 尊行(きくち たかゆき)

    セイコーエプソン株式会社 マニュファクチャリングソリューションズ事業部 MS要素開発部

「長野県知事賞」を受賞した発明の詳細ならびに技術者インタビューは、以下WEBサイトをご覧ください。

「発明奨励賞」を受賞した発明の詳細は、以下WEBサイトをご覧ください。

以上

記載されている情報は発表日現在のものです。予告なしに変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。