CEOメッセージ

セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長 CEO
小川 恭範

パートナーの皆さまと共に、様々な社会課題を解決するビジネスを

Yasunori Ogawa

エプソンは、将来に渡って追求するありたい姿を「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」と定め、常に社会課題を起点として、その解決に向けて私たちに何ができるか、私たちの技術を使ってどのように社会に貢献できるのか、こういった考え方でビジネスを展開していきます。

ウオッチ製造をルーツに持つエプソンは、省エネルギー、省スペース、小型、高精度を特長とする「省・小・精の技術」を強みとして、様々な独創のコアデバイスを開発し、設計技術、生産技術を磨いてきました。これら核となる独自技術をベースに生み出された、インクジェットプリンター、プロジェクター、センシングデバイス、ロボットなどの商品は、世界各国の市場で受け入れられ高い評価を受けてきました。

これまでのエプソンのビジネスの進め方は、このように独自開発した技術を中心に、開発から販売まで一貫して自社で行う垂直統合型が中心でした。しかし、世界に横たわるさまざまな社会課題を解決するためには、自社だけですべてに対応するには限界があります。私たちの持っている技術資産をより多くの人々に有効に活用してもらい、また、他の技術と融合して新たな価値、より大きな価値を創出することで、さまざまな社会課題の解決に貢献できると考えています。そのような考えの下、世界中の様々なパートナーの皆さまと共創する取り組みをより一層強化していきます。

「省・小・精の技術」を核とした特徴のある製品群やコアデバイスの提供をはじめ、これらをベースとした共創の場の提供や、人材交流の活発化、CVC※を使った様々な社外パートナーの皆さまとの共創など、これまで以上に活動の幅を広げていきます。エプソンの持つ技術やデバイス、製品とパートナーの皆さまの持つアイディアや技術を高次元で融合させ、新たな価値創出をし、パートナーの皆さまと共に、様々な社会課題解決に向け取り組んでいきたいと考えています。

※パートナーの皆さまとのイノベーションを加速するため、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)子会社『エプソンクロスインベストメント株式会社(略称:EXI)』を2020年に設立しました。事業投資を通じビジネスパートナーの皆さまと共に社会課題の解決に貢献し、新規事業の創出に取り組むことをミッションとしています。