発達障がいへの理解を深めるVR体験会を社内で開催

エプソンは、多様な人材が力を発揮し、新たな価値を生み出す組織づくりを進めています。

その取り組みの一環として2025年度には、発達障がいのある方が日常で抱えやすい“困りごと”を理解するため、疑似体験型のVRプログラムを実施しました。

体験が気づきに変わる60分 - 感じて、聞いて、話す

体験会は、3つのステップで構成されています。

  1. 感覚の疑似体験(VR)
    • 聴覚過敏:聴力があるのに聴覚的情報がとりづらい感覚とはどういうことかを体験します。
    • ADHD(不注意優勢型):視界に多くの刺激が入ることで注意が分散し、相手の言葉を追えなくなる状況を体験します。
  2. 当事者の声を聞く

    実際に発達障がいのある方が語る「困りごと」や「助かった配慮」について、動画を通じて理解を深めます。

  3. グループで話す

    参加者から「印象に残った」との声が多かったのがこの対話パートです。
    「発達障がいの症状は、程度の差こそあれ、誰にでも当てはまる部分があるのではないか?」
    「自分の職場では、どのような工夫ができるだろう?」
    こうした対話を通じて、理解が“行動のイメージ”へと変わっていきます。

VRゴーグルを装着して体験をしている参加者

体験を通じて広がった理解と気づき

2025年度の2回の実施では、長野県内10事業所から延べ468名が参加しました。参加者からは、「当たり前は人によって違うと初めて腑に落ちた」、「ネットなどで知りうる情報だけでは限界があり、VR体験でより理解が深まった」、「合理的配慮は特別なことではなく、働きやすさをつくる工夫だと感じた」といった声が寄せられました。今回のVR体験会は、発達障がいへの理解を実感として深めるきっかけとなり、社員同士の相互理解や合理的配慮への意識向上につながる取り組みとなりました。

実施後アンケート結果:体験会の満足度 94.5%、体験会が今後も必要 92%、体験会後の発達障がいに対する考え方に変化あり 75.5%