2025年 国際女性デーイベント
アスリ・チョルパンさん 講演「ダイバーシティ経営と企業価値」
エプソンでは、女性の平均勤続年数は19.3年と男性よりも長く、女性の育児休職取得率も97.9%であるなど、女性が長く働き活躍していると言える側面があります。一方、女性のキャリアという面では、女性管理職比率は4.7%であり、役員については、女性3名(社外取締役が2名、役員1名)と、男性との大きな開きがあります(数字はいずれも2023年度)。
このジェンダーギャップに課題感を持ち、「性別に関係なく、キャリア形成を希望する社員がそれを実現できる」企業になるため、今あるジェンダーギャップを解消し、新たなギャップをつくらないための取り組みを一歩ずつ進めています。その推進において、経営層の正確な理解と推進のコミットメントが大切と考えています。
今回は、国際女性デーにあわせて、京都大学経営管理大学院・大学院経済学研究科教授であり、京都大学の理事補でいらっしゃるアスリ・チョルパンさんをお迎えし「ダイバーシティ経営と企業価値」というテーマで、エプソンの取締役および役員向けに講演いただきました。
<アスリ・チョルパンさん プロフィール> (2025年1月時点)
- 京都大学経営管理大学院・大学院経済学研究科教授(専門:企業戦略、コーポレート・ガバナンス、国際経営)
- 住友ゴム工業株式会社 社外監査役
- 関西ペイント株式会社 社外取締役

<講演内容>
- 京都大学・女性エグゼクティブリーダープログラム紹介
- 取締役のダイバーシティとは何か?
- 日本の上場企業の現状は?
- なぜ取締役のダイバーシティが重要なのか?
- 財務業績・市場価値への影響は?
ジェンダー平等の観点から、重要な意思決定の場に多様性が必要な理由や、企業価値向上を目指す方向性について理論と実践を交えてお話しいただいたあと、質疑応答が行われました。役員からは多くの質問が上がり、予定時間を超過するほど活発な議論が繰り広げられました。
講演を通じて、ジェンダー平等とダイバーシティ経営の重要性について理解を深めることができ、エプソンが目指す「性別に関係なく、キャリア形成を希望する社員がそれを実現できる企業」へ向けて、決意を新たにする機会となりました。