「私たち」が交わした
諏訪との約束。
私たちが生まれた場所は、
目の前に湖畔が広がり、雄大な自然に囲まれていた。
この地しか知らない私たちでさえ、
今の環境が美しいことを容易に理解できた。
「絶対に諏訪湖を汚してはならない」。
これは、私たちの生みの親である創業者の山崎久夫の想いだ。
私たちの存在によって、その美しさを失ってはいけない。
自然は、荘厳な容貌にもかかわらず、とても繊細であり、傷付きやすい。
どんなに有用なものを創造できたとしても、
自然を破壊して生まれたものに価値はないだろう。
幸運にも、私たちは地域や自然との共生が成された上で生まれた。
諏訪湖は、数百万年前に起こった隆起活動と断層活動によって
引き裂かれた地殻から生まれた構造湖だといわれている。
当然だが、諏訪湖にも過去があり、現在がある。
時の流れは平等に訪れ、不平等にその流れを止めてはいけない。
山崎の想いは、この場所で
ものづくりをさせてもらう代わりに交わした諏訪との約束。
その考えは、結果として、ものづくりにおいても受け継がれ、
価値観を生んだ。
自然なくしては、私たちのものづくりは成立しない。
周囲を見渡せば、天高くそびえる樹々は健やかで伸び伸びとしている。
耳を澄ませば、生き物が奏でる音が聞こえてくる。
そして、今日もまた、諏訪湖はきらきらと輝いている。
諏訪の自然は、正しい時を刻み、正しく生きている。
そんな「私たち」のものづくりは、諏訪から世界に広がり、
地球環境と向き合いながら繰り返されていく。
私たちが生まれた場所は、
目の前に湖畔が広がり、雄大な自然に囲まれていた。
この地しか知らない私たちでさえ、
今の環境が美しいことを容易に理解できた。
「絶対に諏訪湖を汚してはならない」。
これは、私たちの生みの親である創業者の山崎久夫の想いだ。
私たちの存在によって、その美しさを失ってはいけない。
自然は、荘厳な容貌にもかかわらず、とても繊細であり、傷付きやすい。
どんなに有用なものを創造できたとしても、
自然を破壊して生まれたものに価値はないだろう。
幸運にも、私たちは地域や自然との共生が成された上で生まれた。
諏訪湖は、数百万年前に起こった隆起活動と断層活動によって
引き裂かれた地殻から生まれた構造湖だといわれている。
当然だが、諏訪湖にも過去があり、現在がある。
時の流れは平等に訪れ、不平等にその流れを止めてはいけない。
山崎の想いは、この場所で
ものづくりをさせてもらう代わりに交わした諏訪との約束。
その考えは、結果として、ものづくりにおいても受け継がれ、
価値観を生んだ。
自然なくしては、私たちのものづくりは成立しない。
周囲を見渡せば、天高くそびえる樹々は健やかで伸び伸びとしている。
耳を澄ませば、生き物が奏でる音が聞こえてくる。
そして、今日もまた、諏訪湖はきらきらと輝いている。
諏訪の自然は、正しい時を刻み、正しく生きている。
そんな「私たち」のものづくりは、諏訪から世界に広がり、
地球環境と向き合いながら繰り返されていく。
Article
絶対に諏訪湖を汚してはならない。
地域や自然と共生する
ものづくり。
創業当時からの使命。
それは、地域との共生。
「絶対に諏訪湖を汚してはならない」。これは、創業者の山崎久夫が残した言葉です。
この自然に囲まれた湖畔で事業を営むために、地域の環境に負荷を与えない「地域との共生」が、創業当時からの使命でした。
諏訪湖を汚さないよう事業所から発生する排水の処理に取り組み、1970年代には、法律や条例の規制値よりも厳しい社内の環境自主基準を設定し、汚染防止の徹底を図っていきます。
製造業として、ただ新しいものを作り、お客様へ届け続けるだけでは、何かしら環境に悪影響を及ぼしてしまいます。しかし、自然環境の保護と事業活動の両立は、常にセイコーエプソン株式会社(以下エプソン)の経営の中心にありました。その風土は、事業が発展し、グローバルに拡大した現在においても変わりません。
技術や情報は、
人間性と創造性によって
価値あるものになる。
フロンによるオゾン層破壊が問題になっていた1980年代、エプソンは世界に先駆けてフロンレスへの挑戦を宣言しました。当時、社長であった中村恒也は、「環境に悪いとわかったものを使うわけにはいかない。技術や情報はただそのものには価値はなく、それを扱う人の人間性、創造性によって人々の役に立つもの、価値あるものになる」と考え、フロンレス活動の実施を決断。1988年、グループ一丸となってフロン全廃の取り組みを始めました。
そして、1992年には日本国内で、翌1993年には全世界で洗浄用特定フロンの全廃を達成しました。
中村は「有効な代替物がない中、手探りでスタートしたフロンレス活動は、まさに可能性への挑戦だった。社員のみんなに代わってワシントンでの授賞式に出向いた米国環境保護庁 1992年成層圏オゾン層保護賞は、これからも思い出深いものになるだろう」と語っています。
創業から80年経った現在も、その信条や社員のマインド、私たちの活動は変わりません。
2016年から、新しい循環型オフィスの提案として、貴重な資源である水を使わず(注1)に紙を再生する「Paper Lab(ペーパーラボ)A-8000」を販売。
また、2021年には「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」を私たちが将来にわたって追求する“ありたい姿”に設定しました。あわせて「環境ビジョン2050」を改定し、2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源(注2)消費ゼロ」など、具体的な達成目標を設定し事業活動に取り組んでいます。
(注1)機器内の湿度を保つために、少量の水は使用する
(注2)原油、金属などの枯渇性資源
私たちの技術を通して、
どんな社会課題を解決できるか。
自然豊かな地で生まれた小さな会社は「地域との共生」を礎に成長し、現在(2022年)も社会課題の解決に向け行動し続けています。
創業からの想いは、現在の経営理念にも「地球を友に」という言葉で表され受け継がれています。