「『ゆめ』はかなう!」~ゆめ水族園を体験して~
野村 謙さん
国立療養所沖縄愛楽園
園長
つながり:「ゆめ水族園」2017年度開催
「愛楽園の入所者に『ゆめ水族園』を体験させたいさ〜。」
全ては、この一言から始まりました。国立療養所沖縄愛楽園は、ハンセン病療養所です。人生の最終段階を迎えた入所者は152人(平均年齢84歳、2017年開催当時)でした。ハンセン病で辛い人生だったけど、天に召される時は「生きていてよかった。」と思っていただきたい。当園では入所者の「こころ豊かな人生を応援する」ライフサポートの取り組みを推進しています。
当時「ゆめ水族園」は、高齢者施設や遠いこの沖縄の地での開催実績もなく、その時はまさに「ゆめ」を語っている気持ちでした。しかし、「ゆめ」はかないました。「ゆめ水族園」当日は、近隣の保育園児や親子を含む500人以上の参加がありました。歓声を上げ自由に走り回る子どもたちと入所者の皆さんが一緒になって「ゆめ水族園」を思いっきり楽しみました。オジーオバーも、きっと生きていてよかったと感じたに違いありません。子どもたちも楽しかった愛楽園での1日が思い出に残ったことでしょう。エプソンスタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。